一般的には、車検は2年に1回、新車であれば3年後ですから「そろそろ車検かも」とうっすら覚えている方が大半だと思います。
それが何月何日まで車検が残っているなんて覚えている方はまれでしょう。
まだ、乗れるだろうと思っていたら、実は車検の満了日が近づいていた!なんて事もあるかもしれません。
ここでは、車検の満了日について、詳しくご紹介いたしますので、ご覧ください。
車検満了日を確認する2つの方法
車検がいつまで残っているのか、満了日を確認しないといけない事もあるでしょう。
車検満了日を確認するには、2つの方法があります。
また、一部のサイトでは「自賠責保険証でも車検満了日が分かる」と記載されているのを見かけますが、自賠責は、車検満了期間より1か月多めに契約をされることもあるため、必ずしも車検の満了日が分かるとは限りませんのでご注意ください。
1.車検ステッカーを確認する
検査標章と言われる「車検ステッカー」は、車のフロントガラスに貼ってあるものです。
これは車検毎に貼りかえられますので、これを確認すれば車検満了日が分かります。
ただし、注意点があります。
車検ステッカーを「フロントガラスの外側から見た場合」と「内側から見た場合」とでは、分かる意味が異なると言う事です。
車検ステッカーに何が書かれているか、以下をご覧ください。
- 外側から見た場合:数字だけで、小さく印字されている数字が〇年、大きく印字されている数字が〇月
- 内側から見た場合:自動車検査証の有効期限の満了する日 ○年○月○日
したがって、外側からみただけでは、車検が何年何月まであると言う事が分かりますが、何日までは分からないのです。
車検ステッカーから車検満了日を確認するには、「必ず内側から見る」と言う事を忘れずに確認してみて下さい。
2.車検証を確認する
車をお持ちのほとんどの方は、グローブボックスと言われる助手席にある物入れに保管されているのが「車検証(自動車検査証)」ではないでしょうか。
この車検証には、所有する車に関するすべての事項が書かれています。
当然、車検満了日も書かれていますが、見方はとても簡単です。
車検証の左下にある「有効期間の満了する日」という欄に「○年○月○日」と満了日が記載されています。
とても簡単ですので、是非、確認してみて下さい。
車検満了日でも車検は受けられるか?
車検の満了日をすっかり忘れてしまい、確認してみたら今日だった!なんて事があるかもしれません。
では、車検満了日当日はいつまで乗れるかと言うと、
車検は満了日当日の24時までは乗ることが可能!です。
しかし、注意点があり自賠責保険の有効期限次第では、車検満了日当日の12時までしか乗ってはいけなくなる可能性があるのです。
次に「車検満了日当日に車検が受けられるか」と言う事ですが、基本的には車検は受けられます。
しかし、車検満了日当日に車検を受けるには、ハードルがかなり高くなります。
なぜハードルが高いのか、考えられる理由として「オートバックスなどで受けられる車検は車検満了日では受付ができない」のです。
例えば、私も車検の時に使用する「楽天Car車検」という楽天から車検を行っているショップに取り次いでくれるサービスがありますが、まずは見積から始める事になります。
見積を進めて行くと、最終的に「原則3日以内に店舗より電話連絡があります。」となるのです。
3日以内とは言いますが、大体、当日もしくは翌日には連絡がくるのですが、それでは間に合わない事は分かりますよね。
では、どうすれば車検満了日に車検が受けられるかというと「ユーザー車検」であれば、受けられる可能性はあります。
もしくは、整備工場などにお知り合いがいらっしゃるのであれば、当日でも車検が受けられる場合もあるでしょう。
しかーし、油断してはいけません、ユーザー車検でも車検満了日当日に受けられない事もありますので、ご紹介したいと思います。
車検満了日当日のユーザー車検で気をつけたい3つのポイント
どうしても、車検満了日当日に車検を受けたい、受けなければいけなくなった場合、「基本的にユーザー車検しかない」のですが、ユーザー車検があるなら大丈夫だろうと思ってはいけません。
車検満了日当日のユーザー車検で気をつけたいポイントは以下の3つです。
- 自賠責保険証の発行
- 陸運局の予約
- 車両の整備不良
このすべての条件を満たせば、車検満了日当日でも車検を受ける事は可能でしょう。
さらに、このポイントについて解説していきます。
1.自賠責保険証の発行
普通車でも軽自動車でも、車を公道で走らせるには「自賠責保険」という強制保険に加入しなければいけません。
自賠責保険は車検時に必要な書類の一つであり、車検(継続車検)を受ける際には、「旧自賠責保険証」と「新自賠責保険証」が必要になります。
この自賠責保険ですが、各運輸支局で加入する事は出来ず、損害保険会社の営業所やディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド等、保険代理店のみで加入手続きを行う事になりますので注意が必要なんです。
車検証と旧自賠責保険証を持って、保険代理店で手続きをしてもらうのですが、損害保険会社の営業所であれば手続き可能だと思いますが、その他の保険代理店、例えばガソリンスタンドで自賠責だけ加入したいと伝え、手続きをしてくれるかは、その保険代理店で対応が違う可能性はあると思います。
また、自賠責保険の有効期限も要確認が必要です。
それは、車検制度と自賠責保険の制度による有効期限の違いがあるからなのです。
- 車検:車検満了日の24時まで有効
- 自賠責保険:自賠責有効期限の12時まで有効
結論を言えば、車検満了日の24時まで車を乗る事は可能ですが、自賠責保険の方が12時間早く有効期限が満了してしまうので、12時から24時までの間は、自賠責保険が切れた状態で車を運転することになってしまいます。
ですから、車検満了日の12時までに、保険代理店で新たに自賠責保険の加入をしなければいけないとなるとかなりハードルが高いのではないでしょうか。
2.運輸支局の車検予約
ユーザー車検は、当日でも受ける事が可能です。
しかし、ユーザー車検を受けるには、まず予約が必要なんです!
ユーザー車検の予約方法については「【超簡単!】ユーザー車検の予約方法を完全解説」を確認してみて下さい。
ユーザー車検の予約は、当日を含む14日先までの予約が可能なのですが、車検満了日当日に予約は取れるのでしょうか?
朝10時ぐらいに、予約画面で受験日時の確認をしましたが、検査時間9時~12時までの検査予約は不可でした。
13時から16時までの枠は空きがありましたので、もし車検満了日当日に車検を受けるのであれば、朝早くに午後の検査予約を入れるしかないと言う事です。
3.車両の整備不良
今までお伝えした事項については、必要書類や車検予約についてでしたが、車の整備についてが一番難点かもしれません。
車検は、検査項目が決まっており、一つでも不備があれば合格しません。
ざっとですが、誰でも見れる検査項目を確認してみて下さい。
- タイヤの溝がない
- ワイパーゴムが裂けている
- ブレーキランプ等のランプ切れ
これだけではないですが、車検満了日当日に例えば、タイヤの溝がなかったら、オートバックスなどで購入すればいいと思いますが、在庫がなかったらどうしますか?
ブレーキ関係もしくは下廻りの不備があった場合は、まず、当日に修理をするのは不可能だと考えるべきです。
ユーザー車検ですと、どこも故障が無いと思っても、検査で引っかかる事は多々ありますので、車検満了日当日に一か八かで検査を受けてみるしかありません。
もし検査で合格しなくても車検満了日当日の24時までは、車検の有効期限がありますので、そのまま乗って自宅に戻りましょう。
自宅に戻る際に、整備工場やガソリンスタンドで車検をどうすれば良いか相談してみて下さい。
まとめ
車検の満了日についていかがでしたか。
オートバックスやガソリンスタンドなどで、車検を受けている方は、車検が残り2ヶ月ぐらいになるとハガキなどでお知らせしてくれますが、あまり確認しない方も多いかもしれません。
車検の満了日が近づきすぎて、どうしようとかあたふたしない為に、ご自身の車の車検満了日は知っておいて損はないと思います。
また、車検を受けるには余裕をもって受けるべきと言う事をお忘れなく!