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車検

車検に合格する車高について知っておくべき3つの測定位置

2018年12月3日

車検 車高

車好きな方は「車高を落として車をカッコよくしたい」と一度は思ったことがあるかもしれません。

車高を落とせば、車種によっては走行性能が上がる場合もありますが、ほとんど見た目重視だと私は思っています。

すでに車高を落としている方は、カーショップで作業をされたと思いますので大丈夫だと思いますが、「この車高じゃ車検に通らない」と聞いたことはありませんか?

実は、車高は好きなだけ低くしても良いわけではなく、決まった数値によって車検に合格、不合格という決まりがあるのです。

そこで、ここでは車検と車高の関係性について、詳しくご紹介したいと思います。

これから車高を落とす方、すでに車高を落としている方、一度確認をしてみるといいでしょう。

最低地上高とは

車高は、文字通り車の高さを表しており「タイヤ接地面から屋根などの最上部まで」のことになります。

一般的に車高を下げている車の「車検に通る通らない車高」とは、最低地上高を意味しています。

最低地上高とは、水平な地表面から車体の一番低い箇所までの垂直距離を指しており、ロードクリアランスとも言われます。

車検では、この最低地上高について「道路運送車両の保安基準第3条」に細かく規定されています。

まず、測定条件は以下になります。

  • 測定する自動車は、空車状態とする
  • 測定する自動車のタイヤの空気圧は、規定された値とする
  • 車高調整装置が装着されている自動車にあっては、標準(中立)の位置とする。ただし、車高を任意の位置に保持することができる車高調整装置にあっては、車高が最低となる位置と車高が最高となる位置の中間の位置とする
  • 測定する自動車を舗装された平面に置き、地上高を巻き尺等を用いて測定する
  • 測定値は、1cm未満は切り捨て、cm単位とする

測定条件はお分かりになったと思いますが、以下の測定値が重要なのです。

  • 自動車の地上高(全面)は、9cm以上であること
  • 「衝撃に十分耐える構造」及び「アンダーカバー等が装着されている構造」の自動車における当該構造を有する部位の地上高にあっては、5cm以上と適用する
測定除外部分

条件や測定値についてご紹介いたしましたが、以下の部分、部品については測定が除外されますので確認しましょう。

  • タイヤと連動して上下するブレーキ・ドラムの下端、緩衝装置のうちのロア・アーム等の下端
  • 自由度を有するゴム製の部品
  • マッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等であって樹脂製のもの
エアロパーツの地上高

基本的に、地上高は9cm以上ですが、衝撃に十分耐える構造などであれば5cm以上であれば問題なく、皆さんご存知であろうエアロパーツがあげられます。

エアロパーツは車高に含まれないという事ですが、このエアロパーツにも知っておかなければいけない条件が2つあります。

  1. 樹脂製であること
  2. ウインカーやフォグランプなどの灯火類が埋め込まれていない事

したがって、エアロパーツにウインカーやフォグランプが付いていたら最低地上高は9cm以上なければいけないという事です。

車検前に確認するべき車高の3つの測定位置

車高を落としている方は「最低地上高は9cm以上」と何となく聞いたことがあると思いますが、どの部分で測定するのか詳しくご存知でしょうか?

現在車高を下げている方、これから車高を下げようと思っている方、車検前に確認するべき車高の測定位置についてご紹介いたします。

1.車体下部分全体の確認

必ず、「平らな場所」「規定空気圧」にしてから測るようにしましょう。

まず全体の下部分をぐるっと見渡します。

中でも一番低く見えた部分を計測します。

定規でもいいですし、メジャーでもいいので、「地面からバンパー下部分までの高さ」、「地面からサイドステップした部分までの高さ」など、9cm以上あるか計測してみましょう。

また、樹脂製エアロを取り付けている方は、5cm以上あれば大丈夫です。

2.マフラーの高さ確認

平らな場所に車を置いて、バンパー高さ、サイドステップ付近の高さが9cm以上あるから大丈夫だろうと思って、下をのぞきこんでみるとマフラーが地面に近づいている場合があります。

実は、「マフラー部分が最低地上高」の場合がほとんどです。

とくにタイコと言われる消音器部分が一番低くなると思います。

下に潜り込んで、地面からタイコ下部分までの高さを測ってみましょう。

マフラーは衝撃に十分耐える構造部分ではないので、「9cm以上」の高さがあるかどうかの判断になります。

3.フォグランプの高さ確認

意外に重要なのが、フォグランプの位置です。

初年度登録が平成18年以降の車両が対象で「フォグランプレンズの下側部分が地面より25cm以上」ないといけないという事です。

フォグランプが純正で取り付けられている事が多いので、車高を落とした場合、フォグランプの下側部分の高さが25cmあるかどうかの確認をしたほうがいいでしょう。

また、すでに車高を落としている中古車を購入した場合、車検が付いていたとしても、前のオーナーが車検を取った後で車高を落としている場合も考えられますので、フォグランプが付いている車は、フォグランプの高さの確認を必ずするようにしてください。

まとめ

車検と車高の関係はいかがでしたか。

車高を下げるには費用もかかり、ホイールのインチアップだけでドレスアップを済ませる方も多いでしょう。

また車検前にタイヤに空気を入れて車高を上げる方もいるかもしれませんが、空気圧は規定値でなければいけませんのでおすすめしません。

ご自身で車高は何とかできるものではありませんので、もし車検に合格できなそうな車高であれば、カーショップで調整してもらわないといけないという事ですね。

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