車を所有していると避けて通れないのが車検。
でも、ただの義務だからと軽視していませんか？
実は、車検はあなたの愛車を長く安全に保つための大切なイベントです。
そして、その車検を通過するために欠かせないのが整備。
整備をしっかりと行うことで、日常のドライブがより安全で快適なものになります。
この記事では、車検と整備の重要性を再確認し、具体的なチェックリストを紹介します。
車検と整備の関係
車検整備は、車の安全性、性能、および環境への影響を確保するために不可欠なプロセスです。
以下に、車検整備の具体的な目的を詳しく解説します。
1. 安全性の確保
ブレーキの性能維持
ブレーキは車の最も重要な安全装置の一つです。
ブレーキパッドの摩耗やブレーキフルードの状態を点検し、必要に応じて交換することで、ブレーキの効きが確保されます。
これにより、急な停止や緊急時の対応が可能になります。
タイヤの状態確認
タイヤは地面と唯一接触する部分であり、その状態は車の安全性に直接影響します。
タイヤの溝の深さや空気圧、損傷の有無をチェックすることで、滑りやすい路面でも安定した走行が可能になります。
ライトの機能確認
ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカーなどのライト類は、夜間や悪天候時の視認性を確保し、他の道路利用者への合図を送るために重要です。
これらのライトが正常に点灯・点滅するかを確認します。
2. 環境への配慮
排気ガスの検査
車から排出される排気ガスには、有害な物質が含まれています。
排気ガスの成分を検査し、基準値を超えていないか確認することで、大気汚染の防止に貢献します。
これは、特にディーゼル車や古い車にとって重要です。
3. 車両寿命の延長
定期的なメンテナンス
エンジンオイルの交換や冷却水の補充などの定期的なメンテナンスは、エンジンの寿命を延ばし、燃費を向上させます。
これにより、車の性能が長期間にわたって維持され、故障のリスクが減少します。
部品の交換・修理
車の部品は使用と共に劣化します。
ブレーキパッドやタイヤ、バッテリーなどの消耗品を適切なタイミングで交換することで、車の全体的な性能が維持され、重大な故障を未然に防ぐことができます。
4. 法的遵守
法定点検項目の確認
日本の法律では、車検時に一定の点検項目をクリアすることが求められます。
これには、車検証の有効期限や自賠責保険の加入状況の確認も含まれます。
これらの法定点検項目を遵守することで、法的なトラブルを避けることができます。
5. 経済的メリット
長期的なコスト削減
定期的な整備を行うことで、大きな故障を未然に防ぐことができます。
これにより、突然の高額修理費用を避けることができ、長期的には経済的なメリットがあります。
6. ドライバーの安心感
安全で快適な運転
整備が行き届いた車は、故障やトラブルのリスクが低く、ドライバーにとって安心感があります。
これにより、長距離ドライブや家族との旅行でも心配なく運転することができます。
自分で出来る車検整備のチェックリスト
車検前にご自身で最低でも確認できるチェックリストを記載いたしますので、参考にして下さい。
1. エンジンルーム
エンジンオイルの量と汚れ
- チェック方法：エンジンが冷えた状態で、オイルレベルゲージを引き抜き、オイルの量と汚れを確認します。
- 対応：オイルが不足している場合は補充し、汚れている場合は交換します。
冷却水の量
- チェック方法：冷却水のリザーバータンクのレベルを確認します。
- 対応：不足している場合は冷却水を補充します。
バッテリーの電圧・劣化状態
- チェック方法：バッテリーの端子が腐食していないか、接続が緩んでいないか確認します。
- 対応：端子が腐食している場合は清掃し、緩んでいる場合は締め直します。
2. ブレーキ
ブレーキフルードの量
- チェック方法：ブレーキフルードリザーバータンクのレベルを確認します。
- 対応：不足している場合はブレーキフルードを補充します。
パーキングブレーキの効き具合
- チェック方法：パーキングブレーキを引いて、車がしっかりと固定されるか確認します。
- 対応：効きが悪い場合は調整します。
3. タイヤ・ホイール
タイヤの溝の深さ
- チェック方法：タイヤの溝の深さを目視で確認します。1.6mm以上あるか確認します。
- 対応：溝が浅い場合はタイヤを交換します。
タイヤの空気圧
- チェック方法：タイヤゲージを使用して空気圧を測定します。
- 対応：空気圧が不足している場合は補充します。
タイヤの損傷や異常磨耗
- チェック方法：タイヤの側面やトレッド面に亀裂、膨らみ、異常磨耗がないか確認します。
- 対応：損傷や異常磨耗が見られる場合はタイヤを交換します。
4. ライト・電装系
ヘッドライトの点灯・光軸
- チェック方法：ヘッドライトを点灯させ、左右のライトが正常に点灯するか確認します。
- 対応：球切れや不点灯がある場合はバルブを交換します。
ブレーキランプ、ウインカー、ハザードランプ
- チェック方法：ブレーキを踏み、ブレーキランプが正常に点灯するか確認します。ウインカーとハザードランプも同様に確認します。
- 対応：球切れや不点灯がある場合はバルブを交換します。
バッテリーの電圧・接続状態
- チェック方法：バッテリーの端子が腐食していないか、接続が緩んでいないか確認します。
- 対応：端子が腐食している場合は清掃し、緩んでいる場合は締め直します。
5. ワイパー・ウォッシャー
ワイパーの動作とゴムの状態
- チェック方法：ワイパーを動作させ、正常に動くか確認し、ゴムが劣化していないかチェックします。
- 対応：ゴムが劣化している場合は交換します。
ウォッシャー液の量
- チェック方法：ウォッシャー液のリザーバータンクの量を確認します。
- 対応：不足している場合はウォッシャー液を補充します。
6. クラクション
クラクションの音量
- チェック方法：クラクションを鳴らして、音量が適切か確認します。
- 対応：音が弱い場合や鳴らない場合は、クラクションの調整または交換を行います。
まとめ
車検と整備は車の安全性を確保するために重要な手続きです。
車検前にしっかりと点検・整備を行うことで、安心して車を運転することができます。
この記事で紹介した整備項目を参考にしていただき、スムーズに車検を通過できるように準備しましょう。
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