タイヤ交換やローテーションをディーラー、ガソリンスタンドで行う際に、「タイヤのバランス調整はどうしますか?もしくは、調整しておきますね」と言われるがままに交換した経験ありませんか?
結論を言いますと、
ホイールバランスの調整は重要です!
ここでは、ホイールバランスの調整がタイヤにとって重要な役割をしていることを、分かりやすく解説していきます。
初めての方にも読んでいただけるように、専門用語に解説も付けますので、ご安心ください。
※2015年11月15日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記および修正して2018年3月31日に再度公開しました。
『日本自動車タイヤ協会』、『ブリヂストン』、『横浜タイヤ』、『ダンロップ』
ホイールバランスとは?
そもそもホイールバランスとは何なのでしょうか。
名前だけ聞くと「ホイールのバランス?」、ホイールが曲がっていてバランスが悪いような言葉に思えるかもしれませんが、ホイールバランスとは、ホイールが曲がっている事をあらわしているわけではなく、タイヤとホイールの関係性の事を意味しています。
タイヤは、ゴムの部分とアルミホイール(スチールホイール)が一体化して、初めて道路を走れるものになります。
実は、タイヤもホイールも全くの真円(完全な円形)ではありません。
タイヤメーカーも真円かつ内部の剛性・寸法・重量分布などがタイヤ全周で均一であることが理想ですが、実際にそのようなタイヤを大量生産することは困難であると言っております。
私たちは、ホイールをはめていないゴムだけのタイヤを見ても、ゴム部がついていないホイールを見ても、丸いものだとしか認識しないと思いますが、実際は真円ではなく、真円ではないものどうしをはめて道路を走ったら当然バランスが悪くなりますよね。
それも4本ともバランスが悪いなると色々な不具合が起きてしまう恐れがあるのです。
そこで、重量のアンバランスを調整するのが、ホイールバランスということです。
ホイールバランス調整の3つのメリット
1.車体への影響改善
ハンドルに激しい振動が起こりますので、車内の騒音発生や乗り心地が悪化するかもしれません。
それを改善できるようになります。
2.タイヤの編摩耗防止
タイヤのバランスが悪いため、編摩耗(片側だけ減る減少等)を起こす可能性もあります。
バランスを調整することで、編摩耗を防止することが出来ます。(※編摩耗は空気圧の影響もあります)
編摩耗を防止できれば、タイヤ自体の持ちにもつながりますね。
3.シミー現象防止
シミ―現象とは、主に時速80km以下の低速走行時において発生しやすいとされております。
ある一定の速度に達した時に、ハンドルに激しい振動が起こります。
また、高速時(時速100km~120km)でもシミー現象は起こるとされていますので、ハンドルに激しい振動が起こるようでしたら、まず、ホールバランスの調整をする必要があると思ってください。
ホイールバランスの調整方法
1.バランサーで数値を測定
バランスがとれていないタイヤ&ホイールが回転すると、遠心力などによって振動が発生しやすくなります。
専用の測定機器であるバランサー(機械)を使って状態を調べます。
2.バランスウェイトの取り付け
バランサーによってタイヤのアンバランス値が出されます。
それにより、必要であれば重りのバランスウエイト(重り)を使って調整します。
バランスウェイトは、打ち込みタイプと貼り付けタイプがあります。
それぞれホイールにあったバランスウェイトを選びます。
基本的にはアルミホイールは「貼り付けタイプ」で、ホイールの内側を確認してみると貼り付けてある重りが確認できるでしょう。
3.バランサーで最終確認
重りを取り付けたタイヤ&ホイールを再度バランサーで数値を測定し、基準値に達していれば終了です。
ホイールバランスの工賃と作業時間
ホイールバランスは、ディーラーはもちろん、ガソリンスタンドをはじめ、オートバックスなどのカー用品店でも調整をしてもらえます。
基本的には、ホイールバランス調整の依頼をするのであれば4本したほうが良いですが、タイヤ交換やローテーションをした場合は、前輪2本だけでも良いかもしれません。
以下にオートバックスやイエローハット、ガソリンスタンドでホイールバランスの調整をする場合の費用や作業時間をご紹介いたします。
作業が込んでいる場合には、時間がずれ込む恐れがありますので、あくまでも目安とお考えください。
店舗 | 工賃(1本) | 作業時間 |
オートバックス | 1,080円~ | 30分~(4本) |
イエローハット | 1,080円~ | 20分~ |
ディーラー | 1,080円~ | 20分~ |
ガソリンスタンド | 540円~1,080円 | 30分~(4本) |
まとめ
ホイールバランスについていかがでしたか。
新品のタイヤとホイールでは、ホイールバランスを調整しなくても良い場合もあるかもしれません。
しかし、インターネットでタイヤ(ゴム)だけを購入して、ホイールにはめる場合などは、必ずホイールバランスの調整をした方が良いです。
また、ハンドルのがたつきが激しい場合は、ガソリンスタンド等でホイールバランスの調整をしてみてください。
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