akippaや軒先パーキングなど、近年、ご自宅の駐車スペースを貸し出すなど有効活用するサービスが多いですよね。
しかし、ちょっとした心配事がありますが、それは、駐車場内での事故!
もし、貸したご自宅の駐車場の壁や家に傷をつけられたり、自転車などで車に傷をつけてしまった場合、どうなるんだろう?と思う事でしょう。
ぱっと思い浮かぶとすれば「保険」が考えられますが、保険は理解するのがとても難しいですよね。
ここでは、駐車場のオーナーの方だけではなく、駐車場の利用者にも分かりやすく、駐車場の保険について詳しく調べてみようと思います。
駐車場経営向けの保険とは
駐車場と聞くと、一般的にはコインパーキングなどを差すかと思いますが、ほとんどが法人が運営管理をされている事でしょう。
これから駐車場運営をする方は、駐車場内で何かしらトラブルが起きた場合、弁償だなんて事になったら大変ですから、「保険」という商品を考えるかと思います。
当然ですが、保険は任意ですので、加入しなければいけないという事はありません。
しかし、トラブルによって弁償とか、当て逃げだなんて事になって支払が発生すればせっかくの売り上げが台無しです。
そこで駐車場経営向けの保険について調べてたところ、ざっと以下の6つが該当します。
- 施設賠償責任保険
- 動産総合保険
- 機械保険
- 自動車管理者賠償責任保険
- 火災保険
- 放置車両対策保険
それぞれ簡単にご説明いたします。
施設賠償責任保険
施設賠償責任保険は、「施設の管理」「仕事の遂行」などに伴う賠償事故を補償する保険です。
多くの業種に対応し、被害者の損害賠償金の他、弁護士費用などの費用も補償される場合があります。
駐車場の管理の上での事故例としては、
- 駐車場の壁が倒壊して、通行人にケガを負わせた
- 駐車場内に設置していた看板が車に落下してキズがついた
など、駐車場側の何らかの不備によっての事故ですね。
保険料は、施設の種類、仕事の内容、面積・入場者数・売上高等の保険料算出の基礎となるものや支払限度額等によって決定します。
動産総合保険
動産総合保険は、事業用の什器・備品、機械、器具、商品または個人所有の. カメラ、楽器などの動産を対象とし、不慮の事故などによって発生した損害を補償する総合保険を言います。
火災、風災、雪災、落雷、ガス爆発、衝突、水濡れ、いたずら、盗難、破損など水災等以外のあらゆる事故が対象となります。
駐車場の管理の上での事故例としては、
- 精算機の当て逃げ
- 台風の強風による看板落下での車への損傷事故
いたずらや盗難もカバーする保険ですね。
機械保険
機械保険は、企業財産の保険と言われ、不測かつ突発的な事故により、申込所在地において稼働可能な状態にある各種機械設備・装置に生じた損害を補償する保険になります。
駐車場の管理の上での事故例としては、
- 立体駐車場機械の不具合によって人にケガをさせたり車に損害を与えた
- 従業員の操作ミスによる事故
火災が原因での機械故障は保障されませんのでご注意下さい。
自動車管理者賠償責任保険
自動車管理者賠償責任保険は、駐車場管理者、自動車整備工場など、自動車を預かることを業としている者が、車にキズや盗難などあった場合、車の持ち主に対して賠償責任を補償する保険になります。
駐車場の管理の上での事故例としては、
- 管理不備による車の盗難
- 保管している車を一時的に移動させた際にぶつけて損傷
ただし、常駐の管理人がいない時間貸駐車場や月極駐車場のような場所貸し駐車場は、駐車場側に保管責任がないので対象とはなりませんのでご注意下さい。
火災保険
住居を賃貸している方やマンション、戸建てに居住されている方は、皆さん火災保険に加入されている事と思います。
実は、この火災保険にも駐車場の事故で保障される場合があるのです。
駐車場の管理の上での事故例としては、
- 機械式駐車場の電気的・機械的事故により故障
- 当て逃げによるフェンス等の破損
火災保険の補償は、すごく難しいので、保険会社に問い合わせてみると良いと思います。
放置車両対策保険
放置車両対策保険は、一般社団法人全日本駐車協会が協会会員向けに、東京海上日動火災保険(株)とともに開発した団体パーキング保険の一補償内容です。
駐車場に放置されている車を撤去するには、費用と労力が必要です。
そんな放置車両の撤去に伴う各種費用を補償してくれると言います。
詳しくは一般社団法人全日本駐車協会に問い合わせてみて下さい。
akippaの駐車場シェア保険
皆さんも利用されたり、聞いたことがある「akippa(あきっぱ)」は、全国のほとんどの地域で展開している駐車場シェアサービスの最大手です。
そんなakippaは、2020年5月に損保ジャパンと提携し、駐車場シェア初となる駐車場内の事故も補償する「駐車場専用シェア保険」を共同開発しました。
駐車場内で発生した物損事故は、基本的には車の所有者が加入している自動車保険(任意保険)を使用し、当事者間で対応することには変わりません。
しかし、駐車場利用者の自動車保険が適用されないような状況になった場合、必要要件を満たせば、駐車場シェア専用保険が適用される事になります。
保険の加入については、駐車場オーナー、駐車場利用者ともに申込や保険料の負担をすることはありませんのでご安心ください。
補償範囲
駐車場オーナー、駐車場利用者ともに、補償内容について理解をしておいた方が良いと思います。
主な補償範囲としては以下の3つになります。
- 物損害補償
- 傷害補償
- 賠償責任補償
物損害補償
駐車場利用者の行為によって、駐車場の壁や設置物などが損壊した場合に修理費等を補償します。
傷害補償
駐車場利用者の行為によって、駐車場オーナー自身がケガをした場合の治療費等を補償します。
損害賠償責任
駐車場オーナーが他人の財物の損壊やケガをさせてしまい、損害賠償責任を負担しなければならない場合の賠償金等を補償します。
akippaで考えられるトラブル
akippaを利用されている方は、どんなトラブルがあるのか気になるところだと思います。
貸す側のトラブル、借りる側のトラブルといろいろありますが、ざっと考えられるトラブルは以下になります。
- 不正駐車
- 車両盗難
- 車両破損
- 壁などの破壊
- 時間超過
- 放置車両
- 予約時間に来ない
- 当日キャンセル
この他にも考えられるトラブルがありますので、詳しくは「【駐車場シェア】akippaで考えられるトラブルをまとめてみた!」を確認してみて下さい。
まとめ
駐車場の保険についていかがでしたか。
これから駐車場を経営される方は、やはりトラブルによる出費は避けたいものですよね。
また、apippaのようにご自宅の駐車スペースを貸し出す場合は、損害保険ジャパンとakippaが共同開発した「駐車場シェア専用保険」が利用できるので安心かと思います。
しかし、駐車場での事故は、基本的には当事者間での対応になりますので理解をしておきながら、「こんな場合には保険が使えるのか」などの参考にしてもらえればうれしいです。