車の運転で一番苦手なことは「駐車」ではないでしょうか。
駐車場で駐車する時、停めたい場所の隣に車が入っていると「ぶつかったらどうしよう」とか、ちょっと気になりますよね。
自分では気を付けていても、用事を済ませて車に戻ってみたら「車にキズがあった!」なんて事だってあるかもしれません。
しかし、スーパー等の駐車場で「駐車場内で起きた事故につきましては一切責任を負いません」など表記されているのを見たことはありませんか?
駐車場で事故が起きた、起こしてしまった場合はどう対応したら良いか、よく分からない方が大半でしょう。
ここでは、そんな駐車場での事故について、詳しく解説したいと思います。
駐車場の事故について
皆さんは、「駐車場」と言われるとスーパー、コインパーキング、ショッピングセンター、コンビニなど、様々な駐車場を想像されると思いますが、駐車場で事故を起こした、起きた場合は、気を付けなければいけない事があります。
まず、道路交通法では道路は公道のことを意味しています。
駐車場は私有地であり「公道」とみなされず、道路交通法の適用がない場合もあることから、警察は「駐車場内での事故は介入しない」と言われるのです。
しかし、実は駐車場といっても「不特定多数の人や車が行き来する場所」すなわち、ショッピングセンターや役所などの施設の駐車場は、私有地であっても道路交通法が適用となりますので、駐車場で事故がおきたら、まずは警察に連絡をすることから始めましょう。
そんな駐車場での事故ですが、なんと交通事故全体の30%をしめてるって知っていましたか?
2013年に損害保険協会が調べたデータによると、駐車場での事故は以下のような概要となったそうです。
車両事故の内容 | 割合 |
車同士 | 54.9% |
壁・フェンス等への接触 | 29.5% |
落書き・飛来物等 | 7.4% |
当て逃げ | 2.8% |
盗難 | 0.2% |
その他 | 5.3% |
意外に多いのが、壁などへぶつかるいわゆる自損事故が30%もあるという事です。
とは言っても、約55%が車同士の事故になっていますので、少々古いデータとはいえ、現在でもあまり変わらないのではないでしょうか。
駐車場で起こった事故の過失割合
駐車場での事故は、交通事故全体の30%と言われ、その中でも約50%は車と車の接触事故と言われています。
交通事故ではよく「過失割合」という言葉を目にしたり聞いたりしている事でしょう。
過失割合とは「発生した交通事故に対する責任の割合」の事を意味しています。
自分で壁にぶつかった場合は、過失は自分だけですが、車と車の場合は「どちらがどうぶつけた、ぶつかった」によって大きく違ってきます。
過失割合は過去に起きた裁判の判例をもとに、実際の事故に照らし合わせて調整をしていきます。
駐車場内では、どんなパターンの事故でどんな過失割合になるのか参考にご覧ください。
※ここでご紹介するのは基本的な過失割合になり、実際の事故状況によって異なる過失割合になることもありますのでご注意ください。
駐車場に停めるのが一番最初であれば大丈夫ですが、ほとんどの場合、停めたい駐車スペースのどちらか左右もしくは左右のどちらにも他の車が停まっている事でしょう。
すでに駐車している車にぶつかってしまった場合は、以下の過失割合になります。
- 動いている車:100%
- 駐車してある車:0%
停まっている車にぶつかるのは、すべて動いている車の過失となりますので、分かりやすいかもしれません。
買い物が終わって出発しようと思っている車(青)に、通路を走っている車(赤)がぶつかってしまった場合は、以下の過失割合になります。
また、駐車スペースへの入れ直し最中の事故も以下の割合になります。
- 通路を走っている車:30%
- 駐車スペースから出る車:70%
「道路交通法25条の2」によると、「車両は、歩行者又は他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるときは、道路外の施設若しくは場所に出入するための左折若しくは右折をし、横断し、転回し、又は後退してはならない。」とされています。
したがって、これから出ようと思っている車に確認義務が生じるため割合が大きくなるのです。
一方で、直進する車にも買い物帰りの車がいつ出てくるか予想をしながら走行する義務もあります。
ショッピングセンターなどの大きな駐車場は、週末ともなれば駐車スペースを見つけるのに苦労すると思います。
上記のように、交差点のような箇所では直進、左右とどこに行くか分からないような事があるかもしれません。
このような場合の過失割合は以下になります。
- どちらも50%
「空いた!」と思ってすぐに曲がったりするのではなく、焦らずに駐車しないともっと痛い目にあいます。
また、どちらかに一時停止の表示があったり、一方通行を逆走、明らかに一方の道路が広い場合は、50%となならず、6:4、7:3などの割合になることが多いでしょう。
これから駐車スペースに駐車しようとしている車(青)に、直進してくる車(赤)がぶつかった場合の過失割合は以下になります。
- 通路を走っている車:80%
- 駐車スペースに入れようとしている車:20%
駐車しようと思っている車に無理に近づかず、前面に余裕のスペースを持ち、車が入るのを待つという事が大切です。
駐車スペースに人がいて、ぶつかってしまった場合の過失割合は以下になります。
- 車:90%
- 人:10%
とくに、停めたい駐車スペースの隣にある車から停めたい駐車スペースに子どもが飛び出してくる場合があるかもしれません。
注意しながら、すぐに停まれるように準備しておきましょう。
また、子どもだけではなく駐車スペースには車が入るという事を考えて行動しないと怪我をしてしまいますので注意しましょう。
駐車場内は歩く場所ではないと思うかもしれませんが、すべての駐車場に歩行者専用の通路があるわけではありません。
駐車場内の道路上で車と人がぶつかってしまった場合の過失割合は以下になります。
- 車:90%
- 人:10%
車側はいつ人が飛び出してくるか、子どもであればもっと注意する必要があるでしょう。
歩いている人も車がかってに避けてくれるだろうとは思わずに、注意しながら歩くことをおすすめいたします。
駐車場で事故を起こした、された場合の対処方法
駐車場だけではなく、事故をすれば誰でもパニックになっていまいます。
事故を起こしてしまった、事故にあった場合の対処方法について、ご紹介いたします。
事故を起こしてしまった場合の対処方法
事故を起こした場合の対処方法は以下になります。
- 車の運転を中止し、ぶつけた状況確認をしましょう。
- 駐車場内では事故を起こしたままの状態で放置をせずに、他の車両に迷惑が掛からない程度に、安全な場所に移動させます。
- けが人がいる場合は、救急車などの手配をします。
- 警察へ連絡しましょう。警察への連絡は加害者が行うのが一般的ですがとくに決まりはありません。
- 警察が到着するまでに事故状況の確認や記録をしておきます。
免許証の確認、どちらがどうなって、目撃者がいるかなど後で証拠とすることができます。 - 保険会社へ連絡
加害者でも被害者でも双方の保険会社へは必ず連絡するようにしましょう。
保険会社からは、事故の状況を聞かれますので、保険証券番号が分かるものがあればなおよく、場所、時間帯、誰、どのように、どこがどうなったなどメモをしておくと良いでしょう。
今ではドライブレコーダーなども有効になりますので、準備しておくのも良いかもしれません。
また、示談といって警察や保険会社を介入せずに双方での話し合いで解決する事もありますが、示談はおすすめいたしませんので、警察への連絡をするようにしてから、示談の判断をする方がいいでしょう。
事故にあった場合の対処方法
事故にあった場合は、いくつかの事故に分けられます。
それぞれの対処方法をご紹介いたします。
1.接触
事故にあった場合でも事故を起こした時と同じ対処方法になります。
自分の車が停まっている場合を除き、事故割合は相手方が100%悪いわけではありません。
どういった状況で事故が起こったのか、正確にメモをしておくことが大切です。
あとは、どんな事故であれ必ず警察へ連絡をする事です。
2.当て逃げ
自分の車が当て逃げをされたなんて言ったら、どれだけ悔しい事でしょう。
すでに逃げているのであれば車両の特定は難しいかもしれませんが、こすったりしてそのまま走り去るのを目撃したのであれば、スマホなどで録画しておくのもいいでしょう。
その場合、必ず「ナンバー」を映すようにしてください。
駐車場で当て逃げをされた場合については「駐車場で当て逃げをされた場合に絶対取るべき4つの行動と予防法」を確認してみてください。
3.盗難
駐車場内の事故の割合を確認しても0.2%と限りなく少ないのが盗難です。
そうはいっても0ではないので、注意が必要でしょう。
盗難の多くは「鍵の閉め忘れ」によるもの、もしくは「ウインドーを割って」のどちらかになります。
盗難(車上荒らし)にあった場合の対処方法は以下になります。
- 警察に連絡
- 車内の写真や車内に何があったかを確認
- 保険会社に連絡
- ウインドーが壊されていれば修理業者へ依頼
車両保険では、保険会社のプランによっては「盗難は支払い不可」となっていることが多いです。
盗難の場合は、ご自身が加入をしている任意保険の契約内容を今一度確認することが大切です。
また「盗難」で車両保険を使った場合、1等級ダウン事故となり、次の契約時の等級は事故件数1件につき「1つ」等級が下がりますのでご注意ください。
まとめ
駐車場での事故についていかがでしたか。
駐車場での事故の場合、加害者でも被害者でも「免許証と車のナンバー」を控えておくことが重要になります。
駐車場内での事故は、当人同士で解決せずに、必ず警察へ連絡をすることも大切です。
また保険で賄えるから大丈夫だと思っていても保険が適用しないなんて事が無いように、一度、ご自身の加入している自動車保険(任意保険)を確認してみると良いと思います。
もしくは、自動車保険の見直しも検討すると良いかもしれませんね。
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