日本最大級の長距離ライドシェアサービスである「notteco(のってこ!)」をご存知でしょうか。
このnotteco(のってこ!)というサービスは「ライドシェアサービス」と言われていますが、ライドシェアとはまさしく「相乗り」のことを意味しています。
相乗りとなると、マイカーに一緒に乗っていく、乗ってもらうと言う事ですが、なかなか見ず知らずの方の車にいきなり乗る、乗ってもらう事には少々抵抗がある方も多いはずです。
そこで、ここではnotteco(のってこ!)について気になる事をとことん調べてご紹介したいと思います。
サービスを利用したい方だけではなく、ご覧ください。
notteco(のってこ)について
notteco(のってこ!)は、株式会社nottecoが始めた、自家用車で長距離を移動する人と車に相乗りして安く移動したいという人をインターネット上でマッチングするサービスです。
2007年にサービスを開始していますが、2015年には株式会社ガイアックスの100%子会社となり事業を拡大しています。
現在、会員数が40,000人以上となるだけではなく、北海道天塩町で住民間の相乗り運送の実証実験を行うなど社会貢献としてのサービスともなり得るかもしれません。
一方で、カーシェアとは少々違って、個人の車に同乗するということで「白タク行為」ではないかと思われるかもしれませんが、2017年に経済産業省からこのグレーゾーンついて発表がありました。
いか、抜粋して記載いたします。
ドライバーがユーザーから収受する費用については、運送のために生じるガソリン代及び道路通行料を上限値として設定されるものであり、これらの費用の範囲内の金銭の収受であることから旅客自動車運送事業に該当せず、道路運送法上の許可又は登録を要しない。
上記結果から、長距離ライドシェアは益々発展をしていくかもしれません。
nottecoで絶対知っておくべき6つの事項
nottecoは、個人の車を貸し出すカーシェアとは違って、個人の車に一緒に乗って目的地まで行くという「相乗りマッチングサービス」ですので、「ドライバー」と「同乗者(乗っていきたい人)」と両方の事を理解しておく必要があると思います。
それぞれ、気になる点がありますのでご紹介していきます。
1.会員登録
会員登録は「ドライバー」と「同乗者」ともに必須事項となります。
会員登録は、Facebookで会員登録もしくは、メールアドレスとパスワードによる登録になります。
会員登録の流れは以下になります。(※メールアドレスとパスワードによる登録)
- 表示名やメールアドレス、主な出発地を入力する
- 携帯番号の認証(SMS)もしくは電話音声での認証を行う
「ドライバー」と「同乗者」としてすぐに利用する訳ではなく、まずは会員として登録するのであればたったこれだけです。
利用するには、免許証や保険証などの身分証明(本人確認書類)を提出(アップロード)することになりますが「本人確認書類の申請から承認までには最大7時間程度の時間がかかる」そうですので、少なくとも利用したい日の前日にはすべての会員登録作業を終えていることをおすすめいたします。
2.ドライバーとしての使用方法
実家に帰省、旅行など車を使って移動する場合、1人よりも2人や3人で行ったほうが楽しいですし、ガソリン代や高速代をみんなで割り勘なんてすれば旅費を安く済ませることができますね。
ドライバー(運転手)としての使い方は簡単です。
すでに本人確認書類で運転免許証等を提出していると思いますが、ドライバーとなるには、当たり前ですが「運転免許証の登録」を行います。
ドライブ登録とは、これから行く場所や日程などを登録することです。
ドライブ登録に必要な情報は以下になります。
- ルート:出発地と目的地の設定
- 日程:片道か往復か、日時の設定
- 募集座席数:何人まで乗せたいか
- 相乗り料金:1人の金額
- ドライブ概要:タイトルと詳細について
- その他の設定:事前に確認しておきたいことなどを記載
相乗り料金の設定が難しいと思われますが、出発地と目的地により自動で料金が設定されます。
目安としての参考実費もありますので、初めて登録する方などは参考にすると良いでしょう。
「コンタクト」というメッセージ機能を通じて、同乗希望者から相談を受ける。
ドライブの工程や荷物の量などの確認後、同乗者から相乗り申請が来るので、承認すれば相乗り成立となります。
実際に同乗者と待ち合わせをして、ドライブ開始。
おしゃべり、休憩をしながらドライブを楽しみ、目的地に到着したら相乗り料金を同乗者から現金で受け取って終了となります。
事前におつりがでないようにお願いをすることが大切です。
3.同乗者としての使用方法
1人で旅行、実家に帰省などをしている方は多いでしょう。
1人旅だと電車や飛行機を利用しなければいけないと思いますが、思った以上に旅費がかかってしまったなんてこともあると思います。
nottecoであれば、車に限定されますが、運転をせず、さらに格安で目的地まで行ける場合もあるでしょう。
そんな同乗者としての使い方は簡単です。
すでに本人確認書類で提出していると思いますが、同乗者ですので運転をするわけではないので「運転免許証」だけではなく「健康保険証」や「パスポート」でも可能です。
ドライブ検索とは、これから行きたい場所に合うドライバーを検索することです。
出発地と目的地を設定するだけで、簡単にドライバーを探すことができます。
さらに、細かな情報を入力することで、より詳細なドライバーを検索することも可能となります。
- 日付:
- 出発時間:
- 写真:顔写真のあり、なし
- 会員ステータス:会員のランク
- Facebook友達の数:Facebookでの友達が多いかどうかの設定
- 女性限定ドライブ:女性のみのドライブ
- 目的:帰省、観光等の選択
- 車タイプ:セダンやミニバン等の選択
「コンタクト」というメッセージ機能を通じて、ドライバーへ相談をする。
ドライブの工程や荷物の量などの質問事項を記入し相談後、相乗り申請をしてください。
ドライバーから承認があれば、相乗り成立となり予約が完了となります。
実際にドライバーと待ち合わせをして、ドライブ開始。
おしゃべり、休憩をしながらドライブを楽しみ、目的地に到着したら相乗り料金をドライバーに現金で支払って終了となります。
現金決済ですので、おつりがでないように事前に準備をしておくといいでしょう。
4.料金について
レンタカーやカーシェアは、車種や時間単位で料金が計算されますが、nottecoの場合の料金計算はいくらぐらいなのか、知りたいところでしょう。
実は、nottecoには具体的な料金設定はありません。
「一人あたり割勘代については、必ず実費の範囲内で設定してください。」ということなのです。
実費の範囲とはいくらぐらいなのか、結局、高速バスや新幹線、在来線などの交通機関と比較するしかありません。
調べていると、中には、「0円」なんてドライバーの方もいらっしゃいます。
以下に一般的な片道料金をお伝えいたしますので、参考にしてみてください。
交通機関 | 東京~大阪 | 東京~愛知 | 東京~長野 |
新幹線 | 13,620円 | 10,360円 | 7,680円 |
高速バス | 4,000円~9,000円 | 4,400円~6,000円 | 2,500円~4,000円 |
notteco | 3,500円~4,500円 | 2,500円~3,000円 | 1,800円~2,000円 |
※季節によって価格は変動する可能性がありますので、上記金額はあくまでも参考としてください。
5.キャンセルについて
ドライバーでも同乗者でも、体調不良や緊急の用事、または渋滞によって待ち合わせ場所に遅れてしまう場合もあるかもしれません。
nottecoの場合には、キャンセルやキャンセル料などのペナルティはありませんが、相互扶助の精神の上で成り立っているサービスですので、もしどうしてもキャンセルしなければいけなくなった場合には、事前にドライバーもしくは同乗者の方に連絡をしましょう。
6.信頼性や安全性について
レンタカーやカーシェアは、基本的に法人が所有する車を借りるサービスになります。
また、個人の車を貸してくれるカーシェアもありますが、notteco(のってこ)の場合は、ドライバーであれば、「ご自身の車に乗ってもらう」ことになり、同乗者であれば「知らない方の車の助手席もしくは後部座席に乗る」ことになります。
当然、ドライバーも同乗者も考えてしまうことは「信頼性や安全性」の事ではないでしょうか。
notteco(のってこ)をくまなく確認してみても、事故についての報告は一切かかれていません。
- 運転マナーが悪い
- 時間になっても連絡なし
- 合意金額を上回る金額の請求
- ドライブ終了後のしつこい連絡
上記に関しては、過去のレビューで見受けられたようですが、現在のサービスの評価からはそのような記載は見られませんでした。
したがって、確認する点と言ったらドライバー、同乗者のどちらでも以下を確認するべきでしょう。
- 年齢
- 性別
- 運転歴
- 免許の色
- 任意保険の詳細
- ドライブ回数
- レビュー
notteco(のってこ)の信頼性や安全性については、最終的には自己判断となってしまうかもしれませんが、女性の一人は避けた方が良いでしょう。
まとめ
notteco(のってこ)はいかがでしたか。
ドライバーの登録者は圧倒的に男性がメインです。
知らない人の車に乗ることはどうしても抵抗があるかもしれません。
しかし、旅費を安く済ませることを考えるのであればとても便利なサービスでしょう。
今回ご紹介した内容をよく確認して、旅を満喫してみてはいかがでしょうか。