お車のバッテリーを点検するとしたら何を確認したら良いのでしょうか?
ご自宅で簡単に確認できるバッテリーの確認作業は、ずばり「バッテリー液」の確認です。
バッテリー液を確認するだけで、バッテリー上がりなどの故障原因を未然に防げるかもしれません。
ここでは、「バッテリー液」について詳しく解説いたしますので、参考にしてください。
バッテリー液とは
バッテリーには、中に水のような液体が入っています。そう、これが「バッテリー液」です。
バッテリー液は、もともと「純精製水」で出来ています。
純精製水なので、手についたりしても全く害はありません。
バッテリー液自体、カーショップ等では数百円程度で販売されています。
重要なのは、この純精製水をバッテリーの中に入れると、「中で化学反応が起こり、希硫酸へと変化する」という事です。
希硫酸に変化したバッテリー液は、色が変化するわけではなく無色透明のままで、充電された時の硫酸濃度は約37%であるとされています。
もし、その液が飛び散って手についてしまっても、すぐに水で洗い流せば問題ないですが、注意が必要です。
バッテリー液の確認方法
バッテリー液を確認するのは簡単ですが、順番がありますので確認しましょう。
- 平らな場所に駐車
- エンジンを切る(できれば冷えた状態が良い)
- 横から確認
- 上から確認
平らな場所に駐車する
当たり前なことかもしれませんが、車が斜めになっていては確認することも出来ません。
必ず平らな場所で確認するようにしましょう。
エンジンを切る
エンジンをかけた状態でバッテリー液の確認をするのは止めましょう。
走行後のバッテリーは熱くなっています。
やけどをするまでではありませんが、エンジンを切って少々経ってから確認するのが良いでしょう。
横から確認
バッテリー本体の側面には、「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」という表記がされています。
エンジンを切っている状態で、バッテリーを横から確認したときに、この範囲内に液体の量が入っていれば問題ありません。
上から確認
車種によっては、バッテリーにカバーがしてあったり、バッテリーを収納してある場所が悪く、横から見ただけでは確認しづらいことがあります。
その場合は、バッテリー上部にある6個のキャップをすべて開け、上からのぞいて確認するのも良いでしょう。
上からのぞく場合の注意点は必ずエンジンを切り、あまり顔を近づけない事です。
「ツン」とした鼻に来る臭いと、万が一、目にバッテリー液が飛び散る恐れがあるので止めましょう。
「LOWER LEVELよりも下」、もしくは「LOWER LEVELに限りなく近い」場合は、早めにバッテリー液を入れることをおすすめします。
バッテリー液不足の際の3つの注意点
バッテリーを点検していて、バッテリー液が不足していた場合は、下記、注意点を守ってバッテリー液を入れてみましょう。
- 「UPPER LEVEL」を超えないようにする
- 6ケ所あるセルの液体の量を均等にする
- 水道水を使用しない(不純物が混ざっているのでおすすめしません)
エンジンを切った後で、バッテリーの側面を触ってみるとわかりますが、バッテリーは高温になっています。
バッテリー液が減ってしまう原因は、「バッテリーが持つ容量以上に電気エネルギーが加えられた時(過充電時)、液中の水が酸素ガスと水素ガスに分解されてしまうため」と言われています。
減っていたら補充し、頻繁に減るようであれば、そのバッテリーは寿命が近いかもしれませんので、バッテリーを交換することをおすすめします。
バッテリー液から分かるバッテリー交換サイン
バッテリーを交換するサインは、バッテリー液からも判断できます。
下記の1つでも当てはまるようであれば、バッテリーを交換する準備をすると良いでしょう。
- 「LOWER LEVEL」よりも下に液体がある
- 6カ所あるセルの液体の量が違う
- 頻繁にバッテリー液を入れている
- 液体が濁っている
- バッテリーの端子部分やキャップ部分に白っぽい粉のような物がついている
メンテナンスフリーと言われるバッテリーも販売されていますので、バッテリー液はそこまで入れるものではありません。
バッテリー液が頻繁に減っているということは、確実にバッテリーが劣化しているサインなのです。
ご自身でバッテリーを交換するのであれば「【自分で交換してみよう!】バッテリーの交換方法6つの手順」を確認してみてください。
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まとめ
いかがでしたか。
バッテリーの点検は、自宅でできる簡単な確認作業です。
夏場や冬場は、バッテリーの故障が多い時期になりますので、この機会にボンネットを開けてみて確認をすると良いでしょう。
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