「車のバッテリーが膨らんでいる気がする…」「ケースが変形しているのは異常なの?」
そんな疑問や違和感を抱いたことはありませんか?
実は、バッテリーの膨張は単なる経年劣化ではなく、内部で深刻な異常が進行しているサインである可能性があります。
放置して使用を続ければ、最悪の場合、発火・破裂・電装系の重大トラブルに発展することも。
今回は、車のバッテリーが膨らむ原因やリスク、そして予防のために知っておきたい正しい使い方・点検方法をわかりやすく解説します。
車のバッテリーが膨らむ?膨張する主な原因
バッテリー上部が変形している、ケースが膨らんでいる…。そんな状態を見かけたことはありませんか?
車に搭載されている鉛バッテリーは、通常であれば硬いケースに収まり、目立った変形は見られません。
しかし、何らかの異常が起こるとバッテリーの外装が膨張し、見た目にもはっきりとした変形が確認できることがあります。
この「膨らみ」は、見逃してはいけない重要な劣化サインです。
鉛バッテリーが膨らむ主な原因は、以下のような異常が内部で発生しているためです。
過充電によるガスの発生
車の充電制御やオルタネーターの不具合、もしくは外部充電器の使い方により、バッテリーが長時間にわたり過充電状態になると、内部で化学反応が過剰に進み、ガスが発生します。
このガスがケース内に溜まり、膨張の原因になります。
電解液の減少・劣化
長期間メンテナンスされていないバッテリーでは、電解液の量が減って内部の極板が過熱しやすくなり、膨張や変形を引き起こす可能性があります。
特に高温下での使用が続くと危険です。
ショートや内部劣化による発熱
極板同士のショートや内部の硫酸鉛結晶の成長によって電流の流れが乱れ、異常発熱が発生。
これもバッテリーケースの変形につながります。
寒暖差や高温環境での使用
夏場の炎天下や真冬の極端な冷え込みなど、環境ストレスも劣化と膨張の要因になります。
膨張したバッテリーをそのまま使うとどうなる?
膨張したバッテリーを「まだ使えるから」「エンジンがかかるから」とそのまま使い続けるのは、非常に危険な行為です。
バッテリーの膨張は、内部で異常な反応が進んでいるサインであり、すでに寿命や故障が始まっている状態です。
目に見える膨らみがあるということは、内部では以下のようなリスクが高まっています。
バッテリー液の漏れによる腐食
密閉型のバッテリーでも、膨張によってシール性が損なわれ、内部の電解液がにじみ出てくる可能性があります。
この液体(希硫酸)は強い酸性を持ち、周囲の配線や金属部品を腐食させ、エンジンルーム内の他のパーツにも深刻なダメージを与えます。
異常発熱による発火リスク
膨張の原因となる内部反応は、発熱を伴うことがほとんどです。
異常に高温となったバッテリーは、車内の温度上昇やエンジンの熱と相まって、発火・発煙のリスクを高めます。
特に夏場や充電中には、最悪の場合、バッテリーが爆発的に破裂する恐れもあります。
電装系トラブルの誘発
膨らんだバッテリーは内部抵抗が不安定になっており、電圧が不安定になりがちです。
これにより、車のコンピューターや電装系に供給される電力が乱れ、以下のようなトラブルを引き起こすことがあります。
- オーディオやナビの誤作動・再起動
- エンジン制御の不安定化
- センサー異常による警告灯の誤点灯
車両火災の引き金になる可能性も
バッテリーの発火事故は、稀ではありますが現実に発生しています。
特にDIYで外部充電を繰り返したり、古いバッテリーを使い続けることで、内部のガスが充満した状態で通電すると、ちょっとした火花でも引火する危険性があります。
緊急時にエンジンがかからない
膨張していても一時的には使えることがありますが、バッテリーの劣化が進行しているため、ある日突然まったく電圧が出なくなることもあります。
たとえば出先や寒冷地でのエンジン始動時に「セルが回らない」となると、バッテリー上がりではなく内部破損の状態かもしれません。
バッテリーが膨らんでいるか確認するポイント
車のボンネットを開け、以下のポイントを目視でチェックしましょう。
- バッテリー上部や側面が明らかに膨れていないか
- 天板の角が盛り上がっていたり、蓋が浮いていないか
- 白濁、液漏れ、異臭がないか
目視でわからない場合でも、「エンジンのかかりが悪い」「警告灯が点灯する」などの変化があるなら要注意です。
膨張を防ぐには?正しいバッテリーメンテナンス
車のバッテリーが膨張してしまう主な原因は「過充電」や「高温下での使用」、「長期間の劣化放置」など、日常の使い方やメンテナンスに起因するものがほとんどです。
つまり、正しい知識と点検を心がけることで、膨張リスクはある程度防ぐことができます。
年1回以上のバッテリーチェックを習慣に
バッテリーの状態は外からでは分かりにくいため、点検を後回しにしがちです。
しかし、膨張や劣化の兆候を早期に発見するには、年1回以上の定期点検が不可欠です。
カー用品店やディーラーでは専用のテスターで電圧・内部抵抗・充電能力などを無料または低価格でチェックできます。
「最近エンジンのかかりが悪い」「走行距離が増えてきた」と感じたタイミングが点検のチャンスです。
補水タイプは液量と比重をチェック
昔ながらの「開放型鉛バッテリー」では、電解液(希硫酸)の蒸発や減少による膨張リスクが高くなります。
- 液量が MIN ラインを下回っていないか
- 比重(濃度)が低下していないか(専用計器が必要)
液が減っている場合は、精製水を追加して調整しましょう。
水道水を入れるのはNGです。 最近では「メンテナンスフリー(MF)」型が主流ですが、それでも外観点検は有効です。
エンジンを長めにかけて自然充電
バッテリーは「走行中」にオルタネーターで充電されますが、5〜10分程度の短距離運転では充電が追いつかない場合があります。
特にアイドリングストップ車や街乗りメインの方は、バッテリーが慢性的な充電不足になりやすいです。
週1回は30分以上の走行、または15km以上のドライブを意識して、しっかり充電の時間を取ってください。
外部充電器の選び方に注意
家庭用のバッテリーチャージャーで補充電するのは良い習慣ですが、信頼性のある製品を選ばないと、 過充電や過電圧で膨張の原因になります。
選ぶ際は以下をチェック:
- 自動電圧制御(フル充電後に自動停止)機能付き
- 鉛バッテリー対応・アイドリングストップ車対応など
- 「12V・〇A」といった定格表示の明確なもの
安すぎる製品は、安全機能が不十分なことがあるため避けましょう。
保管時の注意点
季節によってもバッテリーの膨張リスクは変わります。
- 夏:高温の車内やエンジンルームに放置しない
- 冬:電圧が下がりやすく、過放電にならないように注意
また、長期間車に乗らない場合(2週間以上)は、バッテリー端子を外しておくか、トリクル充電器を使って維持する方法も有効です。
寿命を過ぎたら早めに交換を
バッテリーは消耗品であり、使い続ければ必ず劣化していきます。一般的な寿命は2〜5年が目安です。
見た目では判断しづらいため、点検結果が悪かった場合は早めの交換が安全です。
寿命を過ぎたバッテリーを「まだ動いてるから」と使い続けると、突然のエンジン停止や膨張事故を招くこともあります。
補足:スマホやモバイルバッテリーも膨らむ?
実は、スマートフォンやモバイルバッテリーでも「膨張」はよくある現象です。
これらはリチウムイオン電池が使われており、車のバッテリーとは構造が異なるものの、以下のような共通リスクがあります。
- 高温・過充電でガスが発生し膨張
- 膨らんだまま使用すると発煙・発火のリスク
- 内蔵型の場合、筐体が歪む、ディスプレイが浮き上がる
スマホやモバイルバッテリーも「膨らみ=危険サイン」。
すぐに使用を中止し、メーカーまたは適切な回収ルートに従って処分しましょう。
まとめ
バッテリーが膨らむという現象は、車でもスマホでも見逃してはいけない“危険信号”です。
「とりあえず使えるから」と放置すれば、電装系の不具合だけでなく、最悪の場合は火災や爆発といった重大事故にもつながりかねません。
だからこそ、早期発見・早期対応・定期点検が大切です。 車のバッテリーであれば、日頃のメンテナンスや走行習慣が寿命や安全性を左右します。
スマホやモバイルバッテリーの場合も、膨張に気づいたら即使用を中止しましょう。
大切な愛車と家族の安全を守るために、バッテリーの異変にはしっかり目を向けていきたいですね。
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