ボディの汚れには気を配るけれど、「車の下回り」は洗ったことがない…という人も多いのではないでしょうか?
実は、車の下回りはサビや腐食の原因になりやすい汚れが溜まりやすい部分です。
特に冬季や海沿いを走る方にとっては、定期的なケアが車の寿命を左右する重要なポイントです。
ここでは、なぜ下回り洗浄が必要なのか、どんな方法があるのか、頻度や注意点まで、分かりやすく解説していきます。
なぜ車の下回りを洗う必要があるのか
下回りは、タイヤで巻き上げた泥や水分、道路に撒かれた融雪剤(塩化カルシウム)などが付着しやすい部分です。
これらを放置すると、金属部分が錆びて劣化し、走行性能や安全性に悪影響を与えます。
特に注意すべき走行シーン
以下の環境では、下回りに汚れが固着しやすく、早期のサビや腐食の原因となります。
- 冬の道路(融雪剤・凍結防止剤)
- 海沿いの道(潮風・塩分)
- 未舗装路・ぬかるんだ道(泥・砂利)
下回り洗浄のメリット
「見えない場所だから手を抜いてもいい」と思われがちな下回り。
しかし、定期的な洗浄を行うことで得られるメリットは、想像以上に大きなものです。
ここでは、単なる“汚れ落とし”にとどまらない、下回り洗浄の実質的な価値について掘り下げて解説します。
1. サビ・腐食の「予防」だけでなく「進行抑制」にもつながる
サビが一度発生すると、放っておいて自然に治ることはありません。
ただ、汚れや塩分をしっかり洗い流しておけば、それ以上の進行を遅らせることができます。
すでにサビが出てしまった車でも、洗浄+防錆処理をセットにすることで、進行スピードを抑えられるのです。
2. 足まわり部品の寿命延長につながる
サスペンション、スタビライザー、ブレーキパイプなど、下回りには重要な機能部品が集まっています。
これらの部品はサビや泥の蓄積で動きが悪くなったり、最悪の場合破損の原因にもなります。
定期的に洗浄しておけば、可動部の動作不良や経年劣化によるトラブルのリスクを軽減でき、部品の寿命を長く保てます。
3. 燃費や走行性能への悪影響を防げる
意外かもしれませんが、下回りに付着した泥や雪、汚れは車両重量を増加させたり、空気抵抗を生んで燃費の低下を招くこともあります。
また、泥がこびりついた状態だとサスペンションの動きが鈍くなり、路面追従性が悪化。
これが乗り心地の悪化やブレーキ性能の低下につながる場合もあります。
走りの快適性を維持するためにも、下回りの洗浄は大きな意味を持つのです。
4. 点検・整備時に「整った状態」で見てもらえる
車検や定期点検の際、整備士が下回りを見ることは必須です。
汚れたままだと状態が確認しにくく、必要以上に部品交換を勧められてしまうことも。
一方で、洗浄されていれば実際の状態が正確に把握でき、“余計な整備を避ける”という点でもメリットがあります。
5. 中古車としての価値を守ることができる
将来的に愛車を売却・下取りに出す場合、下回りの状態は評価の大きなポイントになります。
サビや腐食があると査定額は大幅に下がることも。
「見えない部分を手入れしていた」という証拠は、購入者からの信頼にもつながります。
洗車記録や写真を残しておくと、査定時にプラス要素として評価されることもあります。
下回りを洗う方法3選
下回りは構造が複雑で、ボディ洗車のように簡単にはいきません。
以下に代表的な3つの方法を紹介します。
1. 高圧洗浄機を使う
自宅に高圧洗浄機がある場合、ノズルを地面方向から斜めに差し込んで吹き付けると効果的です。
ただし、配線やブレーキ部品には直接当てすぎないように注意が必要です。
2. 洗車機の「下部洗浄」モードを利用
最近のガソリンスタンドでは、下回り専用のジェットを備えた自動洗車機が増えてきています。
「下部洗浄オプション」付きなら、車の下を走りながらジェットで洗い流してくれます。
3. 専門店・整備工場に依頼する
より確実に、かつ隅々まできれいにしたい場合は、整備工場やカーコーティング専門店での下回り洗浄を利用するのがベストです。
車体をリフトアップして徹底的に洗浄してくれます。
洗浄頻度の目安は?
下回り洗浄は頻繁に行う必要はありませんが、次のようなタイミングで定期的に行うのがおすすめです。
タイミング | 理由 |
---|---|
冬の終わり | 融雪剤の付着を一掃するため |
海沿いを長距離走行した後 | 塩分による腐食対策 |
オフロード・泥道を走行した後 | 砂や泥の固着を防ぐ |
3〜6ヶ月に一度 | 通常のメンテナンスとして |
下回り洗浄の注意点とポイント
下回り洗浄は車を長持ちさせるうえで非常に有効ですが、やり方を間違えると、逆にトラブルを引き起こす可能性もあります。
ここでは、正しい洗浄を行うために知っておきたい実践的な注意点を詳しく解説します。
1. 電装系やセンサー類には直接噴射しない
近年の車は、下回りにも各種センサーや配線が多く配置されています。
ブレーキセンサー、ABS、排気温度センサーなどは水や高圧に弱く、直接水流を当てることで故障の原因になることも。
ノズルは角度を調整し、パーツに直接水がかかりすぎないようにしましょう。
2. マフラー周辺の温度に注意
洗車前にエンジンを切ってすぐに下回りを洗うと、マフラーなどの金属部分が高温のままになっていることがあります。
高温状態で水をかけると、金属の急激な温度変化で部品に負荷がかかるだけでなく、焼き付きやクラックの原因になる場合も。
エンジン停止後、少なくとも10〜15分は冷却時間を取りましょう。
3. 高圧洗浄の距離と圧力をコントロールする
「汚れをしっかり落としたい」と思って高圧ノズルを近づけすぎると、塗装の剥離や防錆コートの破損につながることがあります。
- ノズルは20〜30cm以上離すのが基本
- 一箇所に長時間水を当て続けない
- 樹脂パーツやブッシュなどの劣化部品にも注意
4. 洗浄後の乾燥が意外と重要
下回りは複雑な構造のため、水分が残りやすく、乾燥不足はかえってサビの原因になることも。
洗車後には少し走行して、走行風で水分を飛ばすのがおすすめです。
また、**リフトアップやジャッキアップが可能であれば、風通しの良い場所で時間をかけて自然乾燥させるのも効果的**です。
5. 洗浄のしすぎで防錆処理が落ちることも
新車時や整備時に施工された防錆処理剤(シャーシブラックなど)は、高圧洗浄を繰り返すことで一部が剥がれることがあります。
定期的に下回り洗浄をしている方は、半年〜1年に一度、防錆処理を再施工するのも検討しましょう。
6. 洗浄禁止の場所もあるので確認を
自宅やコイン洗車場での下回り洗浄は、排水処理の関係で制限されているケースもあります。
とくにオイルや泥の排出量が多い場合は、地域の条例に反することもあるため、事前確認が必要です。
専用設備がある店舗を利用することで、安心して作業ができます。
7. 下回り洗浄の前後に「状態確認」を
泥汚れや腐食がひどいと、その下に故障部位や損傷が隠れている可能性もあります。
洗浄前後にライトなどで目視チェックし、オイル漏れやブーツ破れなどがないかを確認しておきましょう。
洗って終わりではなく、“点検のチャンス”として活用するのがポイントです。
まとめ
普段は目に見えない車の下回り。
ですが、そこには走行時の汚れや腐食のリスクが集中しています。
高圧洗浄や下部洗浄モードのある洗車機などを活用して、定期的にメンテナンスを行えば、車の寿命や性能を長く保つことができます。
安全で快適なカーライフのためにも、次回の洗車では「下回り」にもぜひ目を向けてみてください。
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