「ゴロゴロ…」と雷が鳴り響く中、車を運転していてふと不安になる――「もし今、車に雷が落ちたらどうなるの?」
車内にいれば安全と言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?
車へのダメージや乗っている人への影響、そして保険は使えるのかなど、気になるポイントはたくさんあります。
今回は、車と雷の関係について、安全性・リスク・正しい対処法・保険の活用方法までをわかりやすく解説します。
落雷の危険が高まる季節に備えて、ぜひ知っておきたい知識をまとめました。
雷が鳴っても車内は本当に安全なのか?
雷が鳴っているとき、車の中にいれば安全だと言われることがあります。
しかし、本当に「安全」と言い切っていいのでしょうか?
ここではその理由と限界について、わかりやすく解説します。
ファラデーケージの原理とは?車が安全とされる理由を解説
車が雷から人を守れるのは、「ファラデーケージ」という物理現象に基づいています。
これは、金属で囲まれた空間の内部は、外部からの電気の影響を受けにくいという性質です。
雷が車に直撃しても、電流は車体の金属外装を表面伝いに流れ、地面へと逃げていくため、車内の乗員にはほとんど影響がありません。
ファラデーケージのしくみ
ファラデーケージのしくみは以下になります。
- 金属に電流が流れると、表面を通って分散する
- 内部には電流が入りにくく、空間が電気的に保護される
- そのため、金属で囲まれた車の中は比較的安全な空間となる
ファラデーケージが成立するための条件
ただし、すべての車が同じように安全というわけではありません。
以下の条件を満たすことで、ファラデーケージとしての効果が発揮されます。
条件 | 理由 |
---|---|
金属製のボディで完全に囲まれている | 電流が表面を通って分散される |
窓やドアをしっかり閉めている | 開口部から電流が侵入する可能性を防ぐ |
金属部分に触れないようにする | 触れていると感電の危険が高まる |
でも例外もある!注意すべき車種や条件
すべての車が同じように安全とは限りません。
以下のような場合は、リスクが高まる可能性があります。
- オープンカー(ソフトトップ):金属で囲まれていないため電気が分散されず、危険性が高まる
- 窓を開けている場合:雷の電流が室内に侵入する可能性がある
- 体の一部が金属部に触れているとき:電気が通るルートを作ってしまう
車に雷が落ちたらどうなる?実際の影響を解説
落雷によって車自体がどうなるか、不安に感じる方も多いはず。
ここでは、実際の事例やテストをもとに、車体や電装系へのダメージについて詳しく見ていきましょう。
車体への主な影響
落雷によって外装に次のような損傷が起こることがあります。
影響箇所 | 主な症状 | 備考 |
---|---|---|
ボディ(金属部) | 焦げ跡、焼けたような変色 | 塗装が剥げることも |
ガラス(フロントやリア) | ヒビや割れ | 高熱で破損の可能性あり |
タイヤ | 摩耗、バースト | 電流が地面に流れる際に損傷する |
電子制御系(ECUやナビ)にも影響
近年の車は電子制御が中心です。
そのため、電気系統の一部が故障するリスクもあります。
JAFの実験でも、落雷により車の電子機器が故障し、走行不能になった例が報告されています。
- 警告灯が一斉に点灯する
- エンジンがかからなくなる
- ナビやエアコンが動かなくなる
落雷時に車内で気をつけるべきこと
雷が鳴っている中で車内にいる場合、たとえファラデーケージに守られていても、適切な行動をとることが重要です。
実は危険!金属部分への接触
雷の電気は金属を通って流れます。
車内にいても以下のような部位に触れていると、感電の可能性があります。
- ドアの内側の金属枠
- 窓枠(とくに濡れているとき)
- シートベルトの金具部分
車内での安全な姿勢とは?
雷が通過している間は数秒程度ですが、その間に余計な接触を避けることで、安全性が高まります。
- 座席に深く腰掛け、足を床につける
- 金属部分に触れないように意識する
- スマホの充電器など、電気の通る機器からは離れる
運転中に雷が鳴った時の正しい行動とは
運転中に突然の雷雨に遭遇したら、どうすれば良いのでしょうか?
パニックにならず、冷静な判断をするための行動指針を紹介します。
安全な場所で停車することが最優先
以下のような場所で停車するのが理想です。
- 屋根付きのサービスエリアや駐車場
- 高い木のない平坦な場所
- 交通量が少なく、後続車に追突されにくい場所
停車時に気をつけたいポイント
また、ドアを開けたり外に出るのは危険です。
雷の音が遠のくまで車内で待機しましょう。
行動 | 解説 |
---|---|
ハザードランプを点灯 | 他の車に停車を知らせるため必須 |
ブレーキを強く踏まない | 急ブレーキによる追突リスクを防ぐ |
エンジンは停止せず | 通電状態を保つことで電装系を保護 |
落雷後のチェックポイントと車の状態確認方法
雷が落ちたあとは、見た目に異常がなくても内部にダメージがある可能性があります。
ここでは、自分でできるチェックポイントと点検の流れを紹介します。
すぐに確認したい3つのこと
以下の項目のどれかに異常があれば、すぐに整備工場やディーラーで診断を受けることが大切です。
- エンジンがかかるかどうか
- インジケーターランプ(警告灯)の点灯有無
- 外装やタイヤに焦げ跡・破損がないか
気をつけたい電子系の症状
雷の電流は一瞬で多くの電子部品を破損させる可能性があるため、時間差で不具合が出ることもあります。
- シフトが動かない
- 突然パワーウィンドウが開かない
- エアコン・ナビが再起動を繰り返す
落雷は保険でカバーできる?車両保険の補償内容と条件
万が一、車が雷によって損傷した場合に保険が使えるのかどうかも、事前に確認しておきたい重要なポイントです。
対象となるのは「車両保険」
自動車保険の基本契約では落雷による補償は含まれず、車両保険に加入している必要があります。
補償内容 | 加入条件 | 備考 |
---|---|---|
車両保険(一般タイプ) | あり | 自然災害もカバー。落雷も対象 |
車両保険(エコノミータイプ) | 場合による | 保険会社によっては対象外の場合あり |
自賠責保険 | 対象外 | 対人補償のみ。車の損傷には使えない |
保険申請の流れと注意点
- 写真で証拠を残す(外装や警告灯)
- 修理前に保険会社に連絡
- 見積もり書類を提出する
多くの保険会社では、自然災害による損傷にも迅速に対応してくれます。
雷による損傷は「偶発的な事故」として扱われることが多いため、保険を活用する価値は十分あります。
まとめ
雷が鳴っているとき、車内にいれば基本的には「ファラデーケージ」の原理によって安全とされています。
しかし、オープンカーや窓が開いた状態、金属部分への接触など、例外的にリスクが高まるケースもあるため、正しい知識と行動が必要です。
また、車への落雷は外装やタイヤ、電子機器にダメージを与える可能性があり、保険の適用範囲も事前に確認しておくことが安心につながります。
雷が鳴り出したら、車を安全な場所に停車し、車内で静かに待機することが何より重要です。
いざという時に落ち着いて対応できるよう、今回のポイントをしっかり押さえておきましょう。
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