車を廃車するには、主に一時抹消登録と永久抹消登録があります。
慣れてない方には手続きが多すぎて難しいのですが、また、大半の手続きは役所で行うので、平日に休みを取って手続きをする必要があり、これもなかなかクリアするのが難しいかもしれません。
しかし、家族や友人などにお願いして、廃車手続きを代行してもらう事も可能です。
そこで必要となるのが、委任状になります。
ここでは、廃車を誰かにお願いするのに必要な委任状について詳しくご紹介いたします。
委任状とは？
そもそも委任状って何？
と言う方の為に説明すると
委任状とは「代理人に申請の権限を与える書類の事」を言います。
本来申請を行うべき当事者が直接申請を行えない場合、指定の代理人に権限を委任することで申請を行えるようにする書類です。
もう少し分かりやすく言うと、車を廃車にしたいけど忙しくて出来ない時に、自分の代わりに友人や業者の方に手続きを任せられるようにする書類の事を表します。
廃車の委任状は自宅でダウンロード可能
廃車をするのに必要な委任状は、運輸支局などの手続き先で受け取ることができます。
しかし、わざわざ行かなくとも、自宅でダウンロードが可能なのです。
一時抹消申請の委任状も永久抹消・解体届出申請の委任状もリンク先からダウンロードすることができますので、間違えたとしても何回もプリントアウトできますので、落ち着いて間違いのないよう記入しましょう。
委任状の書き方の注意点
委任状の書き方の注意点をお伝えします。
- 廃車を依頼する方＝委任者
- 廃車を依頼される方＝受任者
それぞれの直筆署名が必要になります。
委任状は、黒のボールペンなど消えないもので記入し、修正液などは使用できません。
もし間違えてしまった場合は、再度、委任状を作成します。
廃車（一時抹消）申請の委任状も廃車（永久抹消・解体届出）申請の委任状も、必要事項のほとんどは委任者、が書きます。
受任者（代理人）が書くところは、「受任者の氏名・住所」の欄だけなのです。
廃車委任状の記入方法動画
廃車委任状の記入方法
委任状の記入方法はとても簡単です。
- 受任者（住所・氏名）
- 申請項目名称
- 自動車登録番号または車台番号
- 委任者（住所・氏名）
- 日付
１．受任者欄
受任者欄は、廃車依頼を受ける人の住所と氏名を記入します。
業者であれば、住所と会社名と言う事になります。
２．申請項目名称
申請項目名称は、何の申請を委任するかを記入する欄になります。
廃車手続きですので、この欄には「抹消登録」と記入しましょう。
３．自動車登録番号または車台番号
自動車登録番号または車台番号ですが、もっと簡単に言うと「廃車する車のナンバー」か「車台番号」になります。
車検証を見ながらどちらかを記載します。
「練馬○○ 〇 〇〇〇〇」で大丈夫です。
４．委任者
委任者欄には、車の持ち主、すなわち廃車を依頼する人の氏名と住所を記載し、最後に印鑑証明書と同じ印鑑（実印）を忘れずに押しましょう。
５．日付
日付欄は、受任者が廃車手続きをする当日の日付を記入すれば大丈夫です。
廃車する時に必要なもの
廃車する場合に必要なものをお伝えいたします。
廃車には大きく分けて、「一時抹消登録」「永久抹消登録」「輸出抹消」と3つの廃車方法があります。
輸出抹消は一般的には必要が無いと思いますので、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」に必要な書類をご紹介していきます。
一時抹消登録に必要な書類
一時抹消登録時に必要な書類等は以下になります。
- 所有者の印鑑証明書
- 所有者の委任状
- 車検証
- ナンバープレート（前後2枚）
- 手数料納付書
- 一時抹消登録申請書
- 自動車税・自動車取得税申告書
注意点としては、印鑑証明書は「発行日から3ヶ月以内」のものです。
一時抹消について詳しく知りたい方は「一時抹消は自分で出来る！申請のやり方や書き方を詳しく解説」をご覧ください。
永久抹消登録に必要な書類
永久抹消登録時に必要な書類は以下になります。
- 登録識別情報等通知書
- 委任状
- 移動報告番号と解体報告記録がなされた日のメモ
- 手数料納付書
- 永久登録抹消登録申請書（および解体届出書）
あまり、個人で永久抹消登録をすることは無いと思いますので、詳しくは、ディーラーや廃車買取業者などに問い合わせてみると良いでしょう。
ディーラーや業者に廃車を依頼する場合
ディーラーや廃車買い取り業者、行政書士、などに廃車を依頼する場合は、必要な書類などが指定され、その指示に従えば問題なく手続きが行えます。
もちろん、この場合でも委任状を書くことになります。
業者に依頼する場合、委任状のほかに、譲渡証明書が必要になる場合があります。
こちらは必要になる場合とそうでない場合がありますので、業者に指示を仰いでください。
また、廃車時に委任状と一緒に譲渡証明書が必要だと、よく勘違いされることがあるのですが、廃車にする場合に譲渡証明書は必要ありません。
譲渡証明書が必要になるのは、名義変更する場合のみです。
まとめ
廃車をする場合の委任状について説明してみました。
委任状の書き方は、項目が少なく、とても簡単に記入できると思います。
廃車は印鑑証明書の準備が必要になりますので、業者であれば問題ないかもしれませんが、友人などに依頼する場合は取り扱いに気を付けるようお願いをした方がいいかもしれません。
記入方法などの参考にしていただければ幸いです。
