水没車は車両保険適用!でも気を付けるべき2つのポイント

   

水没車

近年は自然災害が多く、被災にあわれた方は、本当につらい思いをしている事でしょう。

災害があってから数日はニュース等で報道してくれますが、日数が経つにつれて報道も少なくなり、被災地の今の状況はほとんど分からなくなってしまいます。

「車が冠水した」とか「車が水没した」との報道を見た時、不謹慎かもしれませんが、水没してしまった車のその後ってどうなんだろうか?と考えてしまいました。

自分が同じ境遇になった時、どんな対処をすればよいのか、また、水没をした場合にやってはいけない事など、詳しく調べてみようと思います。

今後の参考として、是非、ご覧ください。

車が水没したら考えられる4つの不具合

1.エンジン停止

車は雨や雪が降ったとしても普通に走行しますし、洗車をしたとしても走行可能ですよね。

これは、車はある程度の冠水や浸水にも耐えられるように設計されていると言われています。

ニュースで豪雨などによって発生した、水深のあるような道路(冠水路)を走行している車を見かけた事があるのではないでしょうか。

しかし、そうは言っても車は水には弱く、車が水没したらまず「エンジンが停止」します。

では何cmぐらい水が溜まっている場所に車が行ったら、もしくはなんでエンジンが止まってしまうのでしょうか。

水没によるエンジン停止は以下の2つが考えられます。

  • マフラーに水が浸入
  • エアクリーナーに水が浸入
マフラーに水が浸入

アクア マフラー位置

車にはマフラーと呼ばれるエンジンから排出される排気ガスを外へ出すための装置が付いています。

マフラーは、「排気パイプ」が車のエンジン部分から車の底を通り、リア下部まで伸びている以外に長い部品を言いますが、一般的には最終出口部分を指している事が多いかもしれません。

とくに排気ガスが排出される出口部分は、皆さんも見たことがあると思いますが、冬場なんかは煙のようなガスが目で確認できると思います。

その出口部分に水が入ってしまうと、ガスが排出されずエンジンが止まってしまうという事なのです。

実はマフラーの出口部分は、車種によって形が微妙に異なり、大きさも様々です。

地上から出口部分までの高さも車種によって異なり、トヨタのアクアの場合では、地上から26cmぐらいの高さにマフラーの出口があります。

大体にはなりますが、30cmぐらいの水深がある場合、ほとんどの車種はマフラーの中に水が入るのではないでしょうか。

ちなみに千葉県のHPでは、自動車の走行に支障を来たす目安が記載されていますのでご紹介いたします。

浸水深 自動車走行
0~10cm 走行に関し、問題はない。
10~30cm ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ車を移動させる必要がある。
30~50cm エンジンが停止し、車から退出を図らなければならない。
50cm~ 車が浮き、また、パワーウィンドウ付きの車では車の中に閉じ込められてしまい、車とともに流され非常に危険な状態となる。

出典:千葉県津波避難計画策定指針

エアクリーナーに水が浸入

エアクリーナー 位置

皆さんはエアクリーナーをご存知でしょうか。

エアクリーナーはエアフィルターとも言い、エンジンに送り込む空気をろ過するフィルターの事です。

エアクリーナーは、エンジン部分に取り付けられており、ほこり、ゴミどの汚れが付いてしまうため、定期的に交換をする消耗品であります。

そんなエアクリーナー部分に水が浸かってしまうと、空気を送れなくなってしまうので、当然ですがエンジンは停止します。

エアクリーナーが付いている位置も、車種によって様々ですが、だいたい地面から50cm程度の場所にあるかもしれません。

50cmも水深があれば、先にマフラーに水が入ってしまうので、エアクリーナーに水が入る前にエンジンは止まってしまうでしょう。

2.カビ等の繁殖

エンジンが止まってしまうのは、何となく考えられると思いますが、水没になった場合、意外に厄介な事は「カビ等の繁殖」と言えます。

カビの発生原因は以下の5つが考えられます。

  • 通気性が悪い
  • 日当たりが悪い
  • 気温25~30度
  • 湿度70%以上
  • ホコリや汚れ等の栄養素

車だけではなくご家庭でも同じことが言えますが、車内には、「シート」「床部分」「天井」と布製部分が多くあります。

そこに泥水や海水などが吸収すれば、間違いなくカビます。

カビはどんどん繁殖していきますので、すべてのカビ等を除去するのは難しいと思います。

カビと一緒に気になるのは「臭い」と「細菌」です。

車内の臭いはドブ臭く、どんな細菌が繁殖しているか分かりません。

軽くでも清掃する場合は、防塵マスクやゴム手袋等を着用して行う事をおすすめいたします。

3.電子部品の故障

近年の車は電子部品(コンピューター)で制御されています。

水は電気を流すので、水に弱い電子部品に水が付くと、回路がショートし、回路部品が故障してしまいます。

ましてや泥などの不純物を含んでいるのであれば、たとえ乾いていても漏電や発火等の事故が生じる危険性があると言えます。

国土交通省では「浸水・冠水被害を受けた車両のユーザーの方へ」と題し、水に浸った車両は、外観上問題がなさそうな状態でも、感電事故や、電気系統のショート等による車両火災が発生するおそれがありますので、以下のように対処して下さい。と言っております。

  1. 自分でエンジンをかけない。
  2. 使用したい場合には、お買い求めの販売店もしくは、最寄りの整備工場にご相談下さい。特に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、高電圧のバッテリーを搭載していますので、むやみに触らないで下さい。
  3. 使用するまでの間、発火するおそれがありますので、バッテリーのマイナス側のターミナルを外して下さい。

ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の場合は、水に浸かってしまったら修理不可能だと言います。

乾いてから、何も問題ないとエンジンがかかったとしてもいずれ事故につながる可能性があるのでやめておいた方がいいと思います。

4.腐食

雨が降っても、車は塗装(塗料)のおかげで車体はサビにくくなっています。

しかし、飛び石等で車体にキズが付いてしまった場合、そこからサビが起こりやがて腐食してくることでしょう。

水害にあうと、どんなものが車体へぶつかってくるか分かりませんし、元々キズが付いていたら、さらに悪化すること間違いありません。

よく「雪道にまかれる塩カルと言われる融雪剤の上を走った後や海水浴に行った後、車の下回りを洗浄した方が良い」だなんて聞いたことがあるかもしれませんが、これは、塩害が腐食原因であると言ったことから言えることです。

したがって、水害では、川の氾濫や海水による水害など考えられるため、すぐにではありませんが、あらゆる部分からサビが発生し、腐食していく事が考えられます。

車両保険で確認しておくべき2つのポイント

私は車両保険に入っているから大丈夫だなんて思っていませんか?

車両保険は「ご自身の車の修理費などを補償してくれる保険の事」を言います。

車両保険には、どこの保険会社も以下の2つに分けています。

  • 一般車両保険
  • エコノミー車両保険

保険会社によって若干名称が異なりますが、「一般車両保険」と「エコノミー車両保険」の2種類が用意されていますが、どちらの車両保険でも「台風・たつ巻・洪水・高潮」の場合、適用となっていますのでご安心下さい。

しかし、地震による津波が原因で水没となった場合は、補償されませんのでご注意ください。

1.保険金額

車両保険 イメージ

算出条件
保険始期:令和1年11月
車名:ヴェルファイア
型式:ANH20W
初度登録年月:平成21年6月
使用目的:日常・レジャー
年間走行距離:3,000~5,000km以下
ノンフリート等級:6等級
年齢条件:35歳以上補償
運転者限定:本人限定
割引:ゴールド免許割引
記名被保険者:43歳・東京都在住
対人賠償保険:無制限
対物賠償保険:無制限

自動車保険の一括見積で上記の算出条件で入力し、エコノミー車両保険で見積もりを取ってみました。

各社保険料に違いが出ますが、一番確認したいところは車両保険の「保険金額」という欄になります。

この保険金額は言ってみれば、「全損になった時いくらまで補償してくれる金額」という事で「全損」とは、損害額・修理費が保険金額を超えてしまうことを言います。

保険会社は車体価格表と言う一覧があり、それをもとにこの保険金額を設定しますが、一括見積の場合は対面での手続きではないので、車名、年式などからあらかじめ設定された金額となります。

ヴェルファイアでは、130~185万までの保険金額が設定されました。

洪水によって車が故障した場合、ほとんどが全損だと考えられ、その場合(全損)は、設定されている金額が補償されることになりますので、車両保険に加入されている方は、「保険金額がいくら」を確認しましょう。

同じ車を購入しようと思っても、保険金額以内の車にしなければいけなくなる事だってありえます。

また、車両保険は免責金額が設定されている場合が多いですが、洪水によって全損となり保険使用したに場合は「免責金額は適用されない」です。

よって自己負担で費用を払うことはありませんのでご安心ください。

さらに保険会社によっては車両全損臨時費用が設定されていることがあり、その場合は、保険金額の10%(上限20万円)も支払われることになります。

2.等級ダウン

洪水によって車が水没し、動かなくなることはとても残念で仕方ないと思いますが、車両保険に入っていれば保険金額分は全額補償されます。

しかし、水没による車両保険を使用すると「翌年1等級ダウン」となり、「事故あり係数適用期間が1年加算」されます。

翌年からは、保険金額が少々上がりますのでご注意ください。

水没車の車両保険の利用方法や廃車方法

水没をした車はおそらく動かない、もしくは動かしてはいけないと思います。

どうしたら良いか、まずパニックになってしまうと思いますが、水没してしまった場合の車の車両保険の使い方や廃車方法などご紹介いたします。

1.車両保険使用の流れ

車両保険使用流れ

水害(洪水)が起きた場合の車両保険の使い方の流れをまとめてみました。

洪水が起きる(起きた)時に一番気を付けなければいけない事は、車に乗って逃げてしまい逃げ遅れる事です。

車両保険に入っていない、車を買ったばかり、車で逃げた方が早いとか理由は様々あるかと思いますが、まずは車を置いて逃げる事でしょう。

洪水が発生したら、車が流されるか水没するかどちらかです。

冷静になれるとは思いませんが、水が引いたら「現場の写真」「車の写真」を撮っておくべきです。

通常の事故のように保険会社に水没したと連絡をするとアジャスター(損保協会に加盟する保険会社の「保険事故の損害調査業務を行う者」)による現場確認の日程調整になります。

アジャスターが全損と認定をすると保険会社より保険金請求書が郵送されます。

この際、もし避難所で生活をしていたとしても避難所に郵送してもらう事も可能です。

送られてきた保険金請求書を記入し、返送してから約1週間から10日ぐらいで着金されることになります。

2.水没車の廃車方法

水没した車は、基本的には動かしてはいけないと思います。

しかし、洪水が起きた時には以下の2パターンが考えられます。

  • 車がその場で水没
  • 車が流される
車がその場で水没

自宅に置いてあったまま、駐車場に置いてあったままなど、車が確認できる状態であった場合は、すぐにでも廃車手続きが可能と言えます。

車からは「車検証」だけ取っておきましょう。

ご自身で廃車をするよりも、廃車を買い取ってくれる、もしくは引き取ってくれる業者に依頼した方が簡単です。

廃車の際に必要な書類について詳しくは「廃車をする前に確認するべき3つの廃車方法と必要書類」をご覧ください。

カーネクスト

車が流される

「車ごと流されてしまった」なんて事だってあり得ます。

車が無いから廃車が出来ない。。。だなんて思わないでください。

車が無くても廃車は可能です!

車が流されてしまった場合の廃車の仕方は以下になります。

  1. 各自治体より罹災証明を取得
  2. 管轄する運輸支局へ書類を持ち込み、手続きをして廃車(書類上)

後日、車が見つかった際にはナンバーを外して、管轄する運輸支局へナンバーを返却する事になります。

また、運輸支局へ書類を持ち込む際には、車検証も必要ですが、おそらく流されてしまっているので「理由書」を添付いたします。

廃車をすれば自動車税や重量税が還付される場合がありますので、必ず行いましょう。

まとめ

水没車についていかがでしたでしょうか。

何万台もの車が水没したなんてニュースを見ると、実際に被害にあった方はどんな心境なんだろうかと考えさせられます。

水没した車は、正直、修復なんて出来ない場合がほとんどでしょう。

これからいつ、どんな災害が起こるかもしれませんので、まずは自分や家族の命を大切にして下さい。

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