車をお持ちの方は、きっと「もう車検の時期かよ!」って一度は思ったことがあることでしょう。
車検は10万円ぐらいの費用がかかるので、車検を受けず売ってしまう事も考えられます。
また、「車検を通したいが車検費用が無いので貯まるまでは乗らない」だなんて思っている方もいらっしゃるでしょう。
もう一度車検を通そうと思っていた車検切れの車をやっぱり車検を通さないと考えた時、選択肢として「売却」か「廃車」の2択になるかと思います。
年式が新しく走行距離が短ければ、売却できる可能性もありますが、やはり廃車をしなければいけない車もあることでしょう。
ここでは、車検切れになった車の廃車について詳しくご紹介いたします。
車検切れの車の廃車をする前に確認しておきたい4つの事
「車検が切れた車」と聞いた時、通常は「その車は公道で走れないんでしょ」と考えますが、確かにその通りです。
公道で走れないのはもちろんですが、車検が切れた車の廃車をする前に確認しておきたいことがありますので、是非、ご覧ください。
1.ナンバーの有無
車検が切れた車といった場合、2つのパターンがあるのをご存知ですか。
- ナンバーなし
- ナンバーあり
「ナンバーなし」の車は、一時抹消登録を済ませている車でしょう。
一時抹消とは、いずれ車を使うかもしれないが今は使わない時にする手続きで、自動車税の支払いをストップする事ができます。
車検が切れているというより、車検がない車と言っても良いかもしれません。
一方で「ナンバーあり」の車は、ぱっと見たでは車検があるかないかは分かりません。
フロントガラスの上部中央には、車検ステッカーが貼ってあり外側からだと「車検の有効期間が満了する年と月」が確認でき、内側からは「車検の満了年月日」が表示されています。
もし車検が切れていてナンバーが付いている車だとすれば、きっと「自動車税」がかかっている事でしょう。
車検が切れそて間もないのであれば、その車を乗るか乗らないかを考えて一時抹消をした方が得になる事も考えられますので、ナンバーありの車は早急に対応した方がいいです。
どちらのタイプの車検切れについても廃車は可能です。
2.自動車税未納
自動車税が未納であれば、廃車は出来ません。
- 車検が切れた = 自動車税がかからない
もし、こう思っているのであれば間違いです。
車検が切れていても「ナンバーが付いている=登録されている=自動車税がかかる」こう思った方が良いです。
車検と自動車税は関係なく、毎年4月1日時点での自動車の車検証上の所有者に対してかかる税金が自動車税になります。
おそらく自動車税が未納であれば、督促状なども届いているでしょうし、忘れることはないと思いますが、車検切れの車の自動車税には注意しましょう。
やはり車検が切れて、しばらく乗らないと思うのであれば、自動車税がかからない一時抹消をするのがおすすめです。
3.車検証の有無
ほとんどの方は、車の中に「車検証」が入っていると思います。
車検が切れていて乗らなくても、車の中の小物等はそのままにしてあると思いますが、車検証はどこかにしまっておこうと取り出すケースもあることでしょう。
「車検証を家のどこかに片づけてしまい、見つからない」
車検証が無い場合も廃車は出来ません。
しかし、車検証は再発行することが可能です。
車検証の再発行は「自動車の使用の本拠の位置を管轄する運輸支局」で手続きを行います。
再発行に必要な書類は以下になります。
- 申請書
- 理由書
- 印鑑または委任状
- 本人確認書類:運転免許証、健康保険証、パスポートなど
- 手数料:300円
忙しい時期や日もあると思いますが、1時間程度あれば再交付されるでしょう。
4.バッテリー上がり
車検切れの車は、公道で走れないのでまず動かしていないことが考えられます。
車を動かしていないという事は、バッテリーが上がっているかもしれません。
もしご自身で廃車手続きを行うとして、レッカー車があるのであれば問題ないですが、そんな事はまずないですよね。
再度、車検を受けようと思ってもバッテリーが上がっていては、動かせないのでバッテリーを交換しなければいけなくなります。
廃車を考えた時、ご自身で廃車手続きをするのであればバッテリー交換は必須ですが、廃車買取業者などに依頼するのであればバッテリー交換はしなくても良いでしょう。
バッテリーが上がらないようにこまめにエンジンをかけてみるのも手かもしれません。
車検切れの車を動かす方法
「やはり廃車は自分でやりたい」「廃車せずにやっぱり乗ろう」こう思う方もいらっしゃることでしょう。
バッテリーが上がっていなく、動かせる状態という前提で車検切れの車を動かす方法をご紹介いたします。
車検切れの車を公道で走らせるには、以下の2つが必要になります。
- 仮ナンバー
- 自賠責保険
赤い斜線が入ったナンバーを見たことはありませんか?
仮ナンバーは「臨時運行許可」とも言い、車検切れなどの車を一時的に使用させるナンバーの事で、ご自身のお住まいである市区町村の役場で申請し、発行してもらいます。
仮ナンバーの申請には、以下の書類が必要です。
- 期限切れの自動車検査証・抹消登録証明書・譲渡証明書・通関証明書のうちいずれか1つ
- 自動車損害賠償責任保険証明書(コピー不可)
- 本人確認書類:免許証、保険証など
- 印鑑
- 手数料:750円程度
仮ナンバーは、1日~5日と許可される期間が限定されており、注意すべきは「仮ナンバーを借りている期間が自賠責保険の保険期間中である」という事です。
車検が切れているという事は、自賠責保険も切れている事がほとんどでしょう。
したがって、仮ナンバーを借りる場合は、別途自賠責保険に加入しなければいけないという事になります。
では、自賠責保険をどこで、どのくらいかけられるのかご存知でしょうか?
自賠責保険は、損害保険会社(組合)の支店や代理店、カーディーラーやバイクショップなどで取り扱っています。
仮ナンバーは、1日~5日ですので、最高5日程度の自賠責保険に加入したいと考えると思いますが、5日の自賠責保険というものはありません。
自賠責保険の最短加入日数は「1ヶ月」になります。
- 普通乗用車の自賠責保険:5,870円(1ヶ月)
車検切れの車を再度動かすとすれば、結果、約7,000円程度かかることになり、ましてやバッテリー上がりなんてしていればプラスバッテリー代もかかりますので、よく考えてから行動したいところです。
また、「自賠責保険が最短5日で大丈夫」のようなものも見受けられますが、これはディーラーナンバーに対しての最短日数ですので、誰でも取得可能な仮ナンバーは「最短1ヶ月」だと認識しておきましょう。
車検切れの車を廃車するおすすめ方法
車検切れの車を廃車するのであれば「ご自分で手続き」もしくは「業者に依頼」するしかありません。
今回ご紹介してきたように、ご自分で車検が切れている車の廃車手続きをするとなると仮ナンバー、自賠責保険、バッテリーなど動かすだけで費用が発生します。
もし廃車にしようと考えているのであれば、廃車買取業者に依頼した方が、手続き不要で、しかも買い取ってくれる場合もあるでしょう。
しかし、どこで廃車を依頼すれば良いか迷ってしまうかもしれません。
そこで、今回ご紹介する廃車買取業者は、以下を条件として調べてみました。
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うちの車は無理だななんて思わずに、見積もり依頼してみてください。
1.廃車王
廃車王は全国150店舗のネットワークによって、いち早く駆けつけてくれます。
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2.ミスター廃車マン
ミスター廃車マンは、廃車専門会社42社が集まった廃車買取ネットワークです。
廃車購入実績は、10万台以上だと言います。
3.ビッグエイト
ビッグエイトは、全国の信頼できる自動車リサイクル業者とネットワークを組んでいます。
スタッフの顔写真が確認できるので安心やメールのやり取りが誠実、と評判が良いことがうかがえます。
4.日本廃車センター
日本廃車センターの特長は、最短4日で名義変更が行われることです。
また、納得の値段やスタッフの対応など、とても良い評判ばかり見られます。
5.廃車ドットコム
廃車ドットコムでは、廃車買取をしたユーザーの90%以上が満足している結果があります。
廃車についての気になる質問について、細かく答えているのでとても参考になると思います。
6.車選び.com
車選び.comといったら中古車検索をしている方は、一度はご覧になってるかもしれません。
中古車情報だけではなく、廃車買取も行っており、全国約3,000カ所の買取ネットワークがあるというもの驚きです。
7.カーネクスト
カーネクストは、廃車を予定している日の56日以上前に成約すると割引があったり、車の持ち込みでキャンペーンを行ったりと、ユニークなサービスを行っています。
買取価格がダントツに高かったという口コミもありました。
8.廃車本舗
廃車本舗は、簡単な入力作業で30分程度で査定額を電話で伝えてもらえます。
国内3カ所に自社の自動車解体工場を持っているのが廃車本舗の強みと言えます。
まとめ
車検切れの廃車についていかがでしたか。
ご自身で車検切れの車を廃車するには、必ず費用が発生します。
「うちの車は10万キロ以上だから」「ボロボロだから」「へこんでるから」とか思わずに、廃車するなら廃車買取業者に依頼しましょう。
今回ご紹介した廃車買取業者はたくさんありますが、出来れば3社ぐらい見積もり依頼をしてみて価格を競争させてみるのもいいのではないでしょうか。