車を売却、廃車など手放す際には、必要な書類がたくさんあります。
車検証は当然必要になる書類ですが、ほとんどの方は車のダッシュボードなどに分厚い物に入れて保管している事でしょう。
その中に、車検証の他にも重要な書類が入っているのをご存知でしょうか?
その一つが「リサイクル券」です。
リサイクル券は、自動車リサイクル法に基づき、基本的にすべての車が対象で、車の所有者が使用済自動車の排出者として処理費用を負担し、発行される券になります。
しかし、少々小さい紙ですので、紛失してしまうなんて事もあるかもしれません。
売却時にリサイクル券がない!なんて事が無いよう、ここでは、そんなリサイクル券を紛失などしてしまった場合の再発行方法など、詳しくご紹介したいと思います。
リサイクル券の再発行は可能か?
「リサイクル券が紛失してしまった場合に再発行は可能か」とずばり最初にお答えしますが、
リサイクル券の再発行は出来ません!
リサイクル券を管理する「公益財団法人自動車リサイクル促進センター」によると、リサイクル券の再発行はできないとあります。
では、リサイクル券が紛失してしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
リサイクル券が紛失してしまった場合「預託証明書」という書類がご自身で発行可能で、これはリサイクル料を支払ったかどうかを証明をする書類であります。
したがって、リサイクル券が紛失しても心配せずに「預託証明書」をご自身で発行しましょう。
リサイクル券紛失時の預託証明書の発行方法
リサイクル券自体は再発行することは出来ませんが、代わりに「預託証明書」はいつでも発行可能です。
預託証明書の正式名称は「自動車リサイクル料金の預託状況」といい、発行方法はとても簡単で「公益財団法人自動車リサイクル促進センター」が運営する「自動車リサイクルシステム」から手続きを行います。
ここでは、預託証明書の発行の流れをお伝えいたします。
1.リサイクル料金検索
「公益財団法人自動車リサイクル促進センター」が運営する「自動車リサイクルシステム」にアクセスします。
リサイクル料金の納付状況と廃車(スクラップ)にした場合の処理状況が検索できますので、リサイクル料金検索を押します。
注意点としては「7時から24時まで」の間でしか確認をすることが出来ませんので、時間内に検索しましょう。
2.車両状況照会
リサイクル料金検索を押すと、車両状況照会という別画面が表示されます。
車検証を確認しながらでないと入力できませんので、手元に準備しておきましょう。
入力する項目は以下の6項目です。
- 車両区分:登録自動車(普通車)か軽自動車かにチェック
- 車台番号:車検証に記載されている車台番号の下4桁の番号を記入
- 支局名:ナンバーに書かれている「練馬」などの部分
- 分類番号:ナンバーに書かれている「330や331」などの数字の部分
- かな:ナンバーに書かれている「ま」「す」などの部分
- 一連指定番号:ナンバーに書かれている「12-34」などの4桁数字
すべてを入力し、右下にある「検索」を押す。
3.照会結果
検索を押すと、照会結果の確認となります。
もう一度車両情報が間違っていないか確認をしてみてください。
2にはリサイクル料金の情報が記載され、リサイクル料が納付されていれば「預託済み」となります。
右下にある「料金表示」を押すと預託状況と料金内訳の確認をすることが出来ます。
4.自動車リサイクル料金の預託状況の発行
自動車リサイクル料金の預託状況は、リサイクル券と同じ意味を持つ預託証明書です。
PDFで表示され、発行日時、車両情報、預託情報を確認することが出来ます。
もしリサイクル券を紛失してしまった場合は、この証明書を印刷し提出することで、廃車等の手続きが可能となります。
補足
車の中には車検証以外の物は置かない!
こういった方もいらっしゃると思います。
そういった方におすすめなのが、「リサイクル券のコピー」です。
実は、リサイクル券はコピーを保管、コピーを使用しても大丈夫なのです。(公益財団法人自動車リサイクル促進センターに確認済)
リサイクル券は紛失しても預託証明書の発行が簡単に出来るので、あまり意味が無いかもしれませんが、原本を車の中に保管しておきたくないと言う方は、試してみてください。
まとめ
リサイクル券の再発行についていかがでしたか。
リサイクル券は、ほとんどの方は車のダッシュボードなどに車検証が入っている分厚い物の中に一緒に入っていることでしょう。
一度確認してみると良いですが、紛失していても慌てることはありません。
今回ご紹介した内容を確認してもらい、対処していただけたら幸いです。