運転免許を持っている方にとって、「免許取り消し」は最も恐れるべき処分の一つです。
しかし、「実際には何点で免許が取り消されるのか?」「どのような違反が一発で取り消しになるのか?」といった具体的な基準を明確に把握している方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、『免許取り消しになる点数』について詳しく解説し、処分が決まるまでの流れや、自分の違反点数の確認方法、取り消しを回避するために知っておきたい重要ポイントまでを徹底解説します。
免許停止と免許取り消しの違いとは?
運転免許を持っている方にとって、「免許停止」や「免許取り消し」は耳にする機会がある言葉ですが、具体的な違いをはっきり説明できる人は多くありません。
「免許停止」と「免許取り消し」は似ているようで全く違う処分なのです。
ここでは、この2つの違いを丁寧に、そしてわかりやすく解説します。
免許停止とは?
「免許停止(免停)」は、一時的に運転免許が停止される処分です。
具体的には、一定の違反点数(6点以上)に達すると、一時的に運転資格が停止されます。
停止期間は違反の程度によって異なり、最短で30日間、長ければ180日間以上に及ぶこともあります。
免許停止になる主な原因
免許停止になる主な原因について詳しく見ていきましょう。
知らず知らずのうちに累積された違反点数が、突然の免停通知につながるケースも少なくありません。
免停の原因を把握しておくことで、未然に防ぐことが可能になります。
具体的には以下のような原因が挙げられます。
- 軽度~中程度の交通違反の累積(スピード違反、信号無視など)
- 交通事故による違反点数の加算
- 一定期間内で複数の軽微な違反の繰り返し
【停止期間の例】前歴なしの場合
累積点数 | 免停期間 |
---|---|
6~8点 | 30日間 |
9~11点 | 60日間 |
12~14点 | 90日間 |
免許取り消しとは?
一方、「免許取り消し」は非常に重い処分で、免許証が完全に失効します。
免許取り消しになると、運転免許は即座に効力を失い、運転自体が法律違反となります。
さらに、再取得するまで一定の期間(欠格期間)があり、その期間中は免許を再取得することができません。
免許取り消しになる主な原因
免許取り消しになる主な原因について詳しく確認していきましょう。
「免許取り消し」は運転者にとって最も深刻な処分で、日常生活や仕事に甚大な影響を与えます。
どのような行為が一発で取り消し処分になるのか、また累積点数による取り消しの基準を知っておくことで、重大なリスクを避けることができます。
具体的には以下の原因が考えられます。
飲酒運転、薬物運転などの重大違反(特定違反行為)
非常に重度の速度違反(一般道50km/h以上、高速道60km/h以上)
重大な人身事故を起こした場合
【欠格期間の例】
特定の違反では、累積点数に関係なく「一発で取消」となるケースがあります(例:酒酔い運転は一発35点)。
累積点数 | 欠格期間 |
---|---|
15~24点 | 1年 |
25~34点 | 2年 |
35~44点 | 3年 |
45点以上 | 5年以上 |
免許取り消しになる点数の基準とは?
免許取り消しは累積された違反点数によって決まります。
ただし、初回なのか、過去に処分歴があるか(前歴)によって、その基準点数が異なります。
具体的な点数の基準は以下のとおりです。
前歴別・免許取り消しの基準点数
処分前歴 | 免許取り消しになる累積点数 |
---|---|
前歴なし | 15点以上 |
前歴1回 | 10点以上 |
前歴2回以上 | 5点以上 |
前歴とは?
前歴とは過去3年間で免許停止などの行政処分を受けた回数のことです。前歴が多いほど、少ない違反点数でも免許取り消しになります。
一発で免許取り消しになる「特定違反行為」とは?
実は累積点数に関係なく、一度の違反で即座に免許取り消しとなる重大な違反(特定違反行為)も存在します。
特に注意したい一発取り消しの違反例
特に飲酒運転に関しては厳しい処分が定められています。
『ちょっとなら…』という軽い気持ちが、人生を大きく変えてしまうことになりますので、絶対に避けましょう。
- 酒酔い運転(35点)
- 麻薬等運転(薬物使用)(35点)
- 無免許運転(25点)
- 暴走行為(共同危険行為)(25点)
点数の累積期間と確認方法
交通違反の点数は、一度の違反で加算されるだけでなく、複数の違反が一定期間に累積されることで、免停や免許取り消しにつながります。
そのため、「自分の違反点数はいつリセットされるのか?」、「今現在、何点溜まっているのか?」を常に意識しておくことが大切です。
ここでは、点数が累積される期間と、その点数を簡単に確認する方法を詳しく解説します。
違反点数の「累積期間」とは?
違反点数は永遠に累積されるわけではありません。
基本的なルールを理解し、違反点数がいつ消えるのかを把握しましょう。
具体的には以下の通りです。
- 原則として、違反日から3年間が累積期間です。
- 違反した日を起点に3年間、新たな違反が加算されます。
【例外的に早くリセットされるケース】
実は、違反点数が3年を待たずに消える特例があります。
- 1年以上無事故無違反の場合 → それまでの違反点数はリセット(0点になる)
- 免許停止処分を受け、その後1年以上無事故無違反の場合 → 処分前の点数がリセットされ、再スタート可能
自分の違反点数を確認する方法
多くのドライバーは、自分の現在の違反点数を明確に把握していません。
しかし、累積点数を知ることは非常に重要です。以下の手順で、簡単に点数を確認できます。
【点数確認の手順】
- 『累積点数等証明書』の発行を申請する
発行場所:運転免許センター・最寄りの警察署
必要書類:運転免許証、本人確認書類(免許証でOK) - 手数料を支払う(500円前後)
- 証明書を受け取る(即日発行)
累積点数等証明書で確認できる情報は以下になります。
- 現在の累積点数
- 過去の違反履歴(日付や違反内容)
- 前歴(過去の免停処分などの回数)
累積点数を放置するリスクとは?
実際、過去の違反点数を忘れてしまい、思いがけず免停になったケースは珍しくありません。
定期的に点数確認をする習慣を持つことが大切です。
自分の累積点数を放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 軽微な違反を繰り返した結果、気づかないうちに免停ライン(6点以上)を超える。
- 軽微な違反後、重大な違反をすると突然「免許取り消し」になることもある。
免許取り消し処分までの流れ
もしも違反点数が免許取り消しの基準に達した場合、どのような流れで免許が取り消されるのでしょうか。
「処分はいつ決定するのか?」「突然免許を取り上げられるの?」など、不安に感じる人も多いはずです。
ここでは、免許取り消し処分が決まるまでの具体的な流れを詳しく解説します。
流れを理解することで、不安を和らげ適切な対応を取ることができます。
【STEP1】免許取り消し処分の『通知書』が届く
違反点数が免許取り消しの基準を超えると、最初に『意見の聴取通知書(出頭通知)』という書類が自宅へ送付されます。
通知書が届く時期は、通常違反が発覚してから約1ヶ月以内です。
通知書に記載されている内容
- 出頭日時(通常通知書到着から2~3週間後)
- 出頭場所(運転免許試験場や警察本部など)
- 違反点数や処分予定内容の詳細
通知書が届いたらまずすべきこと
- 出頭日時と場所を確認する
- 免許証や本人確認書類を準備する
- 意見を述べる場合は、証拠や書面を用意する
【STEP2】意見の聴取(出頭)とは?処分軽減のチャンス!
『意見の聴取』とは、免許取り消し処分が正式に決定する前に、自分の意見や状況を直接伝える機会のことです。
これは任意ですが、処分軽減の可能性があるため、必ず出席することをおすすめします。
意見の聴取で伝えるべき内容の例
- 違反時の具体的な状況や経緯
- やむを得ない事情があった場合はその説明
- 今後の改善や反省の意思を明確に示す
意見の聴取時に必要なもの
- 通知書(原本)
- 運転免許証
- 自分の意見をまとめたメモ(または意見書)
意見の聴取に参加しないと…
欠席すると意見を主張する機会が失われ、処分が最も重くなる可能性が高くなります。
【STEP3】処分内容の決定と免許証返納の指示
意見の聴取を経て、免許取り消し処分が正式に決定されると、『処分決定通知書』が送られます。
この通知書には正式な処分内容と免許証の返納期限・場所が記載されています。
期限内に返納しないと法的な処罰(無免許運転)に繋がる可能性があるため、必ず期限を守りましょう。
免許証返納までの流れ
項目 | 内容 |
---|---|
処分通知書到着 | 自宅に処分決定通知書が届く |
返納期限 | 通常通知書到着から約1週間以内 |
返納場所 | 通知書に指定された運転免許試験場等 |
【STEP4】免許取り消し後の欠格期間スタート
免許取り消し処分が決定し、免許証を返納すると、「欠格期間」がスタートします。
欠格期間とは、新たに運転免許を取得できない期間です。
欠格期間中は絶対に運転してはいけません。
運転すると無免許運転としてさらに重い処分を受けるリスクがあります。
欠格期間の例(累積点数別)
累積点数 | 欠格期間 |
---|---|
15~24点 | 1年 |
25~34点 | 2年 |
35~44点 | 3年 |
45点以上 | 5年以上 |
免許取消処分後の再取得方法
免許取消処分を受けても、一定期間(欠格期間)を経れば再取得できます。
具体的な方法を知り、再スタートの準備を整えましょう。
取消処分者講習について
免許再取得には、まず『取消処分者講習』が必要です。
欠格期間 | 講習時間 | 費用(目安) |
---|---|---|
1年 | 13時間(2日間) | 約30,000円 |
2年以上 | 19時間(3日間) | 約50,000円 |
再取得方法の選択肢
- 運転免許試験場で直接試験を受ける
費用は安いが合格率は低め(約10~20%)
- 指定自動車教習所に通う
費用は高い(約20~30万円)が合格率は高い
まとめ
今回は、免許取り消しになる違反点数や基準、取り消しまでの流れについて詳しくご紹介しました。
免許取り消しは、突然起こるわけではありません。
日頃から自分の運転を振り返り、小さな違反も見逃さずに注意することで、未然に防ぐことが可能です。
万が一、累積点数が気になったら、すぐに点数の確認を行い、適切な対処を取ることが重要です。
日常生活に欠かせない運転免許だからこそ、大切に守っていきましょう。
激安タイヤ通販の決定版!
タイヤはインチが大きいほど高くつくものです。
激安タイヤをお考えでしたら、 通販実績No1・顧客満足度99.5%の「オートウェイ(AUTOWAY)」がおすすめです。
オートウェイでタイヤを購入するメリットは次の通りです。
- 年中無休
- 年間210万本以上のタイヤ販売実績
- 最短1日~2日の短期納品
- 送料無料!(沖縄のみ1本500円(税別)
- タイヤを直送可能な取付店がある
1941年創業以来、1999年よりタイヤの通信販売を開始してから、通信販売での累計販売本数が1,900万本を販売するオートウェイなら、きっと満足すること間違いなしです。