「免許の持ち点」と聞いて、「運転中の違反で点数が減る」と思い込んでいませんか?
実際には、運転免許の点数制度は“加算方式”で運用されており、「持ち点がある」という考え方は誤解です。
ここでは、「免許の持ち点」という言葉に込められた誤解を解消し、運転免許の点数制度の仕組みや、初心者運転者特例のポイント、さらには累積点数の確認方法について詳しく解説します。
この記事を読むことで、免許に関する知識を正しく理解し、より安心して安全運転に取り組むことができます。
運転免許の点数制度とは?
点数制度の基本
運転免許の点数制度は、交通違反や事故を防止するために設けられたルールであり、ドライバーの運転状況を客観的に記録し、必要に応じて行政処分を行う仕組みです。
加算方式の仕組み
点数制度は“加点式”で運用され、すべての運転者は「0点」からスタートします。
違反や事故が発生するたびに、加算点数が累積され、一定の基準を超えると免許停止や取消といった行政処分が科されます。
例:速度超過で3点、信号無視で2点 → 合計5点となり、累積点数が加算。
処分の基準
累積点数が以下の条件を満たすと行政処分が実施されます。
- 6点以上: 30日間の免停処分
- 15点以上: 免許取消処分
初心者期間中の特例制度
初心者運転者(免許取得1年以内)の場合、累積点数が3点以上に達すると、「初心者運転者講習」の受講が義務付けられます。
これを受講しない、または受講後にさらに違反を重ねると再試験が必要になります。
再試験に不合格の場合、免許取消となります。
よくある誤解:持ち点がある?
運転免許の点数制度については、以下のような誤解が広まっていますが、正しい仕組みを理解することが重要です。
持ち点という概念は存在しない
「持ち点が減点される」といった考え方は誤解です。
実際には、違反があるたびに点数が加算され、累積された点数に応じて処分が科されます。
初心者運転者の「3点ルール」の誤解
初心者運転者の場合、3点以上で講習が必要となりますが、これは累積点数の特例措置に過ぎません。
通常の累積点数制度とは別に運用されており、これが「初心者の持ち点は3点」という誤解を生んでいます。
例:
- 初心者運転者が信号無視(2点)+速度超過(2点)をすると累積4点となり、「初心者講習」の対象。
- 講習未受講でさらに違反をすると、再試験や免許取消の対象となります。
点数がリセットされる条件
累積点数は、一定の条件を満たすとリセットされます。
これを理解することで、安全運転のモチベーション向上やゴールド免許の取得を目指せます。
1年間の無事故無違反
最終違反日から1年間無事故無違反で過ごすと、それまでの累積点数は「0点」にリセットされます。
このルールにより、点数が累積してもリスクを軽減できます。
ゴールド免許取得の条件
ゴールド免許を取得するには、免許更新時に過去5年間無事故無違反であることが必要です。
このため、定期的な累積点数リセットを活用することが重要です。
例外的な軽微な違反後のリセット
2年間無事故無違反のドライバーが軽微な違反(3点以下)をした場合、その後3ヶ月間無違反で過ごすと、その違反点数は消滅します。
違反点数の仕組みと具体例
交通違反をすると、違反点数が加算され、累積点数が一定基準を超えると免停や取消の対象になります。
ここでは、違反点数の基本的な仕組みから、具体的な加算例、そして違反が積み重なった場合のリスクについて詳しく解説していきます。
違反点数の計算方法
交通違反の点数は、違反内容に応じた基礎点数に加えて、結果によって付加点数が加算されます。
これらを合計した数値が累積点数として記録されます。
基礎点数とは?
違反そのものに対して定められた点数。たとえば、速度超過や信号無視など、運転行為に直接関係する行為に加算されます。
例:信号無視 → 2点、速度超過(20km/h未満) → 1点
付加点数とは?
違反行為によって事故が発生した場合に追加で加算される点数。事故の重大性に応じて付与されます。
例:死亡事故 → 13点、重傷事故 → 6点
計算例
信号無視(2点)+死亡事故(13点)=累積15点
免許取消の対象。
主な違反行為と加算点数
違反点数がどのように加算されるかを具体例で見ていきましょう。
違反内容 | 基礎点数 | 付加点数(結果による加算) |
---|---|---|
信号無視 | 2点 | 事故なし:0点、事故あり:6点 |
シートベルト未着用 | 1点 | 該当なし |
飲酒運転(酒気帯び) | 13点 | 事故の有無に関わらず |
速度超過(20km/h未満) | 1点 | 該当なし |
速度超過(50km/h以上) | 12点 | 該当なし |
点数累積のリスク
累積点数が一定の基準を超えると、行政処分が科されます。
累積点数の基準
- 累積6点以上 → 30日間の免停処分
- 累積15点以上 → 免許取消処分
累積例
信号無視(2点)+速度超過(20km/h未満、1点)+シートベルト未着用(1点)=累積4点
→ 初心者運転者の場合、累積3点以上で「初心者講習」の対象。一般運転者は注意喚起対象。
免停・免許取消の詳細
運転免許の停止や取消しは、累積点数が一定基準を超えた場合に行われる行政処分です。
ここでは、免停や取消の基準、初心者特例の仕組み、免停後の手続きなどについて詳しく解説していきます。
免停の条件と期間
免停は、累積点数が6点以上になった場合に科されます。
その処分期間は、累積点数に応じて異なります。
処分期間の基準
6~8点 → 30日間の免停
9~11点 → 60日間の免停
12~14点 → 90日間の免停
免停中の注意事項
免停期間中に運転するとさらなる加点が科され、免許取消の対象となる。
初心者期間中の特例処分
初心者運転者には、特例制度が適用されます。
通常の累積点数制度とは別に運用されるため、特に注意が必要です。
初心者運転者講習
累積3点以上で通知が送付され、講習の受講が義務付けられる。
未受講または違反の継続で再試験が必要。
再試験とその影響
再試験に不合格の場合、対象免許は取消処分となる。
ただし、欠格期間はなく再取得が可能。
免許取消の基準
累積15点以上の場合、免許取消処分が科されます。
欠格期間
- 15~24点 → 1年間免許再取得不可
- 25~34点 → 2年間免許再取得不可
現在の点数を確認する方法
現在の累積点数を知ることは、免許を守るために重要です。
ここでは、累積点数の確認方法や注意点について詳しく説明します。
累積点数等証明書の取得
累積点数は「累積点数等証明書」を取得することで確認できます。
申請方法
必要書類
- 運転免許証
- 申請書(運転免許センターなどで入手)
- 手数料(630円程度)
申請場所
- 警察署、運転免許センター、郵便局。
受け取り方法
- 窓口または郵送。
注意事項
- 即日交付不可。時間に余裕を持って手続きする。
注意点
- オンライン確認は不可:ネットで累積点数を即座に確認する仕組みはありません。必ず公式手続きが必要です。
- 代理申請の条件:代理人申請の場合、委任状が必要。
ゴールド免許を目指すためのポイント
ゴールド免許は、無事故無違反を続けた優良ドライバーの証です。
ここでは、ゴールド免許を取得するための条件やポイントについて解説します。
無事故無違反の重要性
リセット条件
- 1年間無事故無違反 → 累積点数が0点にリセット。
- 3年間無事故無違反 → ゴールド免許取得条件を満たす。
例外
軽微な違反(3点以下)は、違反後3ヶ月間無違反を継続すると点数が加算されません。
違反者講習の活用
累積点数リセットのメリット
累積点数が6点に達した場合、違反者講習を受けることで累積点数が0点になり、処分を回避可能。
講習内容
- 講義形式で交通安全の知識を学ぶ。
- 短時間で点数リセット。
安全運転の心がけ
日々の習慣
- 速度制限や信号ルールの遵守。
- 車両点検や健康管理を徹底。
マナーの向上
他のドライバーへの譲り合いで、事故リスクを減少。
まとめ
運転免許の点数制度において、「持ち点」という概念は存在せず、すべての運転者は0点からスタートします。
違反や事故によって点数が加算され、累積点数が一定基準を超えると免停や取消といった行政処分の対象になります。
特に初心者運転者は、累積3点以上で「初心者運転者講習」を受講する必要があり、特例制度による影響も受けやすいです。
重要なのは、無事故無違反を継続することで累積点数がリセットされ、ゴールド免許取得の条件を満たせることです。
また、自身の点数を確認する方法や、違反者講習を活用した点数リセットについても正しく理解し、安全運転を心がけましょう。
この記事が、「免許の持ち点」についての誤解を解消し、皆様の安全運転の一助となれば幸いです。
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