チャイルドシートやジュニアシートをお持ちの方は、「ブースター」をご存知でしょうか。
ブースターとは、「ブースターシート」とも言われ、ジュニアシートの背もたれが無い座面のみのシートの事を言います。
基本的には3歳頃から使用する物ですが、使い方を間違っている方や何歳ぐらいから使っていいか迷っている方も多いのがブースターではないでしょうか。
そこで、今回はこのジュニアシートの背もたれが無いブースターについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
※2018年6月14日に再公開した記事ですが、文言等を追記し、その他の部分も修正して2020年5月13日に再度公開しました。
ジュニアシートとブースターの違い
冒頭でもご紹介いたしましたが、ブースターとは、ジュニアシートの背もたれが無いシートの事を言います。
「ブースターはジュニアシートなのか」と言われると、基本的には3歳頃から使用する物ですので、ジュニアシートの一種と言えると思います。
ジュニアシートもブースターも使用方法としては同じで、「座面を高くして、シートベルトを使用し体を固定させる」というものです。
では、ジュニアシートだけではなく、なぜブースターがあるのでしょうか。
ブースターのメリットは以下になります。
- 安い
- 軽いので持ち運びが楽
ブースターは数千円で購入できるものが多く、1kg~2kg程度の軽さの物がほとんどです。
ブースターを使用する時に確認するべき2つの事
ブースターのメリットは理解していただいたかと思います。
チャイルドシートが窮屈になってきたので、ジュニアシートじゃなく軽くて持ち運びが便利で安い、ブースターを買おう!
そう思っているのであれば、それは間違いです。
ブースターを使用する時に気を付けるべき事がありますので、それを理解したうえで、購入するといいと思います。
子どもの身長
ジュニアシートやブースターは座面を上げるためのものであり、座面は約10cm程度しか上がりません。
ジュニアシートですとシートベルトを調整する機能が一般的にはついているので、ジュニアシートが使用できる年齢であれば、あまり身長を気にする必要は無いと思いますが、ブースターは、そういう訳にはいきません。
ブースターは、背もたれが無いジュニアシートですので、シートベルトをそのまま使用します。
シートベルトを調整するクリップもありますが、毎回の事ですので、無くしたり、つけるのがめんどくさくなってしまいます。
では、身長が何センチぐらいでしたら問題なく使用できるかご存知でしょうか。
皆さんご存知のトヨタ自動車の事業の一つであるトヨタ交通安全センター(モビリタ)の情報によると、シートベルトは「身長135cm以上の大人の人に合わせたサイズ」になっているとされています。
座面が10cm程度しか上がらないブースターだと、通常のシートベルトを使用するとしたら「子どもの身長が約125cm以上」ないとシートベルト本来の意味が無いことが分かると思います。
文部科学省の学校保健統計調査によると、個人差はありますが、小学校2年生(7歳)で約122cm程だと統計があります。
従って、身長が125cmになる約7歳ぐらいを目安としてブースターを使用するのがベストだと言えるでしょう。
シートベルト位置
身長にも関係してくると思いますが、ジュニアシートの場合、背もたれが付いており、寝てしまっても首が横にあまり動かないようになっているものが多いです。
しかし、ブースターの場合は、ただ座面を高くするだけで、私たちと同じようにシートベルトで身体を固定します。
3歳頃から使用できるブースターが多いですが、3歳頃ですと車の中で寝てしまう事がよくあります。
シートベルトだけで身体を固定するブースターですと、寝てしまうと右に左に身体が動き、シートベルトが首付近にくることがあるでしょう。
本来シートベルトは、肩の鎖骨の中央から肋骨、胸骨を通るように着用するものですので、首付近にシートベルトがくると、とても危険です。
ブースターに乗せる場合は、必ずシートベルトの位置を確認してみてください。
数千円から購入できるおすすめブースター厳選7選
ブースターは数千円程度で購入できる物ばかりです。
座面が「柔らかい」とか「洗える」など各チャイルドシートメーカーから販売されているブースターは、似たようなものが多いです。
また、ジュニアシートの背もたれを外してブースターとして使用できる物もありますが、ここでは、ブースターだけを厳選してご紹介したいと思います。
1.マイフォールド
重さが何と約700gという商品ですが、安全基準UN R44/04に適合し安全性も確保されています。
持ち運びが便利ですので、レンタカーやカーシェアなど活躍しそうです。
製品名:マイフォールド
適応体重:2.5kg~18kgまで
適応年齢:3歳~11歳頃
本体重量:約700g
サイズ:幅23.5cm×奥行12cm×高さ4.5cm(折りたたみ時)
シートカラー:パールグレー、デニムブルー、パーフェクトピンク、グレー
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:7,234円
2.コンパクトジュニア
グレコのブースターは、種類が豊富な事が特長の一つです。
ベビーザらス、トイザらス限定モデルの「コンパクトジュニア スマイルミッキー」や「バースデイ限定モデル」など限定モデルもたくさん!
キャラクター物があるので、子どもに選んでもらうのも良いかもしれません。
製品名:コンパクトジュニア
適応体重:15kg以上36kg以下
適応年齢:3歳頃〜11歳頃
本体重量:2kg
サイズ:幅41cm×奥行41cm×高さ22cm
シートカラー:シャイニープリンセス、モードノアール、カーズ、カラフルドット、はたらくのりもの
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:3,576円
3.マシュマロジュニアエアー サーモAB
アップリカの「マシュマロジュニアエアー サーモAB」は、最新作のブースターです。
メッシュシートと通気口によって、汗っかきのお子さんでも快適に過ごせると言います。
製品名:マシュマロジュニアエアー サーモAB
適応体重:15kg以上36kg以下
適応年齢:3歳頃〜11歳頃
本体重量:1.5kg
サイズ:幅46cm×奥行38cm×高さ23cm
シートカラー:ブラック、レッド
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:4,841円
4.リーマンジュニア EX
リーマンのブースターである「リーマンジュニア EX」は、低反発ウレタン(30mm)を採用したモデルです。
車のシートを傷つけにくい形状で、軽量設計。
長時間のドライブでも、やさしいクッションが子どものおしりを守ってくれます。
製品名:リーマンジュニア EX
適応体重:15kg以上36kg以下
適応年齢:3歳頃〜10歳頃
本体重量:1.2kg
サイズ:幅42cm×奥行35cm×高さ37cm
シートカラー:ブラック
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:3,400円
5.ブースターEC フルーツバスケット
日本育児のブースター「ブースターEC フルーツバスケット」は、名前の通りカラフルなブースターです。
座面には通気性の良いメッシュ素材を使用し、安全基準にも適合した安心モデルです。
製品名:ブースターEC フルーツバスケット
適応体重:15~36kg以下
適応年齢:3歳〜12歳頃
本体重量:1kg
サイズ:幅41cm×奥行39cm×高さ20cm
シートカラー:ストロベリー、キウイ
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:2,480円
6.ホールドピット
ネビオのホールドピットは、「ちょこっと背もたれ」が快適ドライブの新しい形と位置付けています。
子どもの腰を易しく包み込み、厚みのあるクッションが長時間ドライブを快適にしてくれます。
今回、ご紹介したブースターの中で幅が一番広めですので、シート幅をよく確認してから購入するようにしてください。
製品名:ホールドピット
適応体重:15~36kg以下
適応年齢:4歳〜12歳頃
本体重量:1.55kg
サイズ:幅47cm×奥行40cm×高さ20cm
シートカラー:レッドブラック、グレーブラック
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:3,980円
7.リラックマ ジュニアシート
株式会社シンセーインターナショナルがライセンス商品として発売しているのが「リラックマのジュニアシート」です。
少々、可愛すぎるかもしれませんが、女の子とかおすすめです。
カバーは手洗い可能ですし、安全基準である「ECE R44/04」も満たしている製品です。
製品名:リラックマ ジュニアシート
適応体重:15~36kg未満
適応年齢:3歳〜11歳頃まで
本体重量:1.4kg
サイズ:幅44cm×奥行39.5cm×高さ20cm
シートカラー:リラックマ
取付方法:3点式シートベルト
参考価格:2,680円
まとめ
ジュニアシートであるブースターは、いかがでしたでしょうか。
チャイルドシートの使用義務期間は6歳未満(6歳の誕生日を迎えるまで)です。
子どもは助手席に乗りたがると思いますが、安全とシートベルトの構造を考えると、9歳ぐらいまではジュニアシートやブースターを使用して乗せるべきです。
ブースターは安くていいですが、今回ご紹介したポイントを頭に入れて、安全なドライブを楽しんでください。
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