生まれたばかりの赤ちゃんを車に乗せる最初の行動は、そう「病院からのお迎え」でしょう。
タクシー等なら良いですが、マイカーを使用して迎えに行くとすれば、必ず「チャイルドシート」が必要になります。
そこでチャイルドシートを調べている人は、チャイルドシートはシートベルトを使って固定すると思うかもしれませんが、近年では「ISOFIX」と呼ばれるチャイルドシートもあります。
ここでは、新生児から使用できるISOFIXのチャイルドシートについて詳しくご紹介いたします。
新生児とは
皆さんは「新生児」と言われて、具体的にいつぐらいを想像しますでしょうか。
実は厚生労働省が定める「母子健康法」と呼ばれる、国民保険の向上に寄与することを目的として制定された法律に定められている事が分かりました。
母子健康法
第6条(用語の定義)
・「新生児」とは、出生後28日を経過しない乳児をいう。
チャイルドシートを確認している方は、おそらく使用期間が「新生児から4歳頃まで」となっているものをご覧になった事があると思います。
要するに、そのチャイルドシートは「赤ちゃんが生まれて、病院から退院する頃から使用できるもの」なのです。
生まれてから数か月経過していても、「新生児から使用可能」となっているチャイルドシートは、使えると思っておきましょう。
ISOFIXについて
「ISOFIX」を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
ISOFIXは「アイソフィックス」と言い、チャイルドシートの取付方法の一つです。
2012年(平成24年式)7月以降発売された乗用車には、座席部分に固定金具が標準で装着されています。(※9人乗り以下の乗用車)
ISOFIX対応のチャイルドシートには、「コネクター」と呼ばれる連結装置が付いていて、このコネクターを車の座席部分にある固定金具とドッキングさせ、チャイルドシートを固定するという仕組みになっています。
現在でもチャイルドシートの取付方法の主流は、シートベルトを使用して固定をする方法ですが、特に乳幼児から使用できるチャイルドシートは、固定をするのに一苦労するのです。
警視庁とJAFの全国調査(2019年)から、6歳未満全体のチャイルドシートの取付状況をみると、52.4%のユーザーが誤った使用をしているとデーターがあります。
2016年の合同調査では、54%程度であったのですが、3年経過しても約2%しか改善されていない事が分かります。
誤った取付方法を「ミスユース」と表記され、ミスユースの約85%は以下の2つです。
- 腰ベルトの締付け不足:72.3%
- 座席ベルトの通し方間違い:12.5%
「腰ベルトの締付け不足」とは、腰ベルト(シートベルト)でチャイルドシートをしっかりと固定していないと言う事で、実際、チャイルドシートをシートベルトで固定すると「こんな感じでいいのかな?」と思うはずです。
しかしISOFIXのチャイルドシートであれば、座席にISOFIXチャイルドシートのコネクターを差し込むだけで取り付けられるので、かなりミスユースを防ぐことが可能です。
3点式シートベルト対応のチャイルドシートを誤って取付けている状況と、現在発売されている乗用車には、「ISOFIX取付固定金具」が標準搭載されていること、安全性を考えると「ISOFIXの必要性」が今後ますます重要視されていくのではないでしょうか。
新生児から使用できるISOFIXのチャイルドシート厳選7選
現在発売されているISOFIXのチャイルドシートは、ほとんどが「新生児から使用できるもの」ばかりです。
ISOFIXのチャイルドシートは、3点式シートベルトのチャイルドシートに比べて、少々高いのが特徴ですが、取付が簡単ですからママさん一人でも楽々可能です。
新生児の時は、何かとママさん一人で出かけることがあると思いますから、取付が簡単なチャイルドシートの方が便利だと思います。
ここでは、新生児から使用できるISOFIXのチャイルドシートについてご紹介いたします。
どんなチャイルドシートメーカーのISOFIXチャイルドシートがあるのかご確認下さい。
1.KURUTTO4 i プレミアムⅡ
KURUTTO4 i プレミアムⅡ(クルットフォーアイ)は、エールベベのISOFIXチャイルドシートです。
クルット4iの特長は以下の3つになります。
- 「ママの両手」を再現したクッション
- 抱っこしたままでも片手で回転、乗せ降ろしが楽
- ゆったりとしたドーム状のサンシェード
エールベベ特有のトリプル保証も、もちろん付いています。
製品名:クルット4i プレミアムⅡ
適応年齢:新生児~4歳頃まで
適応体重:新生児~18kg
適応身長:新生児~100cm
製品重量:14.7kg
製品サイズ:幅44cm×奥行61.7cm×高さ64cm
シートカラー:ナチュラルダークグレー、ナチュラルブルー
取付方法:ISOFIX
参考価格:60,500円
2.THE S
「THE S(ザ・エス)」は、コンビが発売する新安全基準R129対応のISOFIXチャイルドシートです。
THE Sは、フラット設計のコンパクトなベッド型。
乗せ降ろしも簡単な360°回転で、さらに360°全方向からの衝撃からしっかりと守ってくれます。
製品名:THE S(ザ・エス)
適応年齢:新生児~4歳頃まで
適応体重:19kg以下
製品重量:13.7kg
製品サイズ:幅44cm×奥行67cm×高さ65~82.5cm(前向き)
幅44cm×奥行68~81cm×高さ62.5~75cm(後向き)
シートカラー:グレー、ブルー、レッド、ライトグレー
取付方法:ISOFIX
参考価格:73,400円(ZA-670)
3.ディアターンプラス ISOFIX AB
アップリカの「ディアターンプラス ISOFIX AB」は、ISOFIX対応のベッド型チャイルドシートです。
大きなヘッドサポートにより、首への負担を軽減します。
赤ちゃんを乗せたままの、乗せおろしも簡単です。
注意点としては、ベッド型にした場合の横幅の問題でしょうか。
製品名:ディアターンプラス ISOFIX AB
適応年齢:新生児〜4歳頃
適応体重:2.5kg~18kg以下
製品重量:14.8kg
製品サイズ:幅75cm×奥行62.5cm×高さ53.5cm(ベッド)
幅44cm×奥行71~75.5cm×高さ60.5~67cm(後向き)
幅44cm×奥行62.5cm×高さ66.5cm(前向き)
シートカラー:ネイビー
取付方法:ISOFIX
参考価格:39,188円
4.クルリラライト
クルリラライトは、アップリカが販売するISOFIX対応のイス型チャイルドシートです。
イス型でもシートの回転は可能です。
側面衝突にも強く、「内角130度シート」と呼ばれる、自然な姿勢で首やおなかへの負担をやわらげてくれます。
製品名:クルリラライト
適応年齢:新生児〜4歳頃
適応体重:2.5kg~18kg以下
製品重量:14.2kg
製品サイズ:幅44cm×奥行71.3~76.5cm×高さ54.7~57.2cm(後向き)
幅44cm×奥行65.1cm×高さ72~77.8cm(前向き)
シートカラー:ライトグレー
取付方法:ISOFIX、3点式シートベルト
参考価格:35,800円
5.arc360°
「arc360°(アーク)」は、joie製品で唯一の回転式チャイルドシートです。
回転式の魅力は、「乗せ降ろしが楽なこと」や「車内でも赤ちゃんのお世話が簡単」に出来ることです。
ISOFIXのみの取付方法ですが、安全性はもちろん、取付簡単な商品となっています。
商品名:arc360°(アーク)
適応年齢:0〜4歳頃
適応体重:〜18kg
製品重量:11.9kg
製品サイズ:幅46cm×奥行65~68cm×高さ53~64cm(後向き)
幅46cm×奥行51~55cm×高さ63~78cm(前向き)
シートカラー:ツートンブラック、メルロット、ブラック&ネイビー
取付方法:ISOFIX
参考価格:22,480円
6.ラクールISOFIX
平成13年に設立された新しいチャイルドシートメーカー「リーマン」のISOFIXチャイルドシートです。
ラクールISOFIXは、最新安全基準のR129に適合していますので、正面または側面衝突にも対応しています。
低座面設計やワンタッチでチャイルドシートが回転し、乗せ降ろしも簡単です。
製品名:ラクールISOFIX
適応年齢:新生児~4歳頃まで
適応体重:~18kg
適応身長:40~105cm
製品重量:14.8kg
製品サイズ:幅43cm×奥行71.7cm×高さ57.6cm
シートカラー:ティエラブラック、リュクスブラウン、ノーブルスカーレット
取付方法:ISOFIX
参考価格:59,400円
7.バンビーノ360 Fix
バンビーノ360 Fixは、日本育児のISOFIXチャイルドシートです。
乗せ降ろしが簡単な360°回転式で、最大4段階のリクライニングが可能です。
ドット柄のシートカラーが、とても目立ちます。
製品名:バンビーノ360 Fix
適応年齢:新生児~4歳頃まで
適応体重:~18kg
製品重量:13.8kg
製品サイズ:幅45cm×奥行61cm×高さ61~65cm(サポートレッグ含まず)
シートカラー:スカンジナビアドットグリーン、スカンジナビアドットレッド
取付方法:ISOFIX
参考価格:26,980円
まとめ
新生児から使用できるISOFIXのチャイルドシートは、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したISOFIXのチャイルドシートの注意点としては、アップリカ製品以外の取付方法が「ISOFIXのみ」となっている事です。
ISOFIXはミスユースを防ぐのに効果的な取付方法ですが、安心をせずに、毎回、お子さんを乗せる前にチャイルドシートの取付確認をする事をおすすめいたします。
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