電動キックボードを買おうか迷っている方は、電動キックボードってナンバーが必要なんじゃないか?と聞いたり思ったりしていませんか。
結論を先に申し上げますと、電動キックボードにはナンバーが必要です!
電動キックボードを販売しているショップであれば、ナンバーの取得作業を代行してくれる場合もあるかもしれませんが、インターネットで購入した場合は、ご自身でナンバー取得の作業を行わないといけません。
ここでは、電動キックボードのナンバーについて、取得方法も交えご紹介したいと思います。
電動キックボードのナンバー取得の前に確認すべき事項
電動キックボードは、ナンバーが必要とお伝えしていますが、ナンバー取得の前に大事な確認点があります。
それは、公道を走行するためには、以下のものや装備が必要になります。
- 免許(原付免許、普通免許など)
- 自賠責保険
- 必要装備
免許や自賠責保険は、なんとなく分かると思いますが、実は、電動キックボードの装備の確認が一番重要だと思っています。
公道走行に必要な装備
では、電動キックボードを公道で走らせるには、そんな装備が必要なのか簡単にご説明いたします。
まず、最低でも以下の9つの装備が必要です。
- ナンバープレート
- ウインカー
- ヘッドライト
- クラクション
- バックミラー
- ナンバー灯
- ブレーキランプ
- 前後ブレーキ
- スピードメーター
とくにナンバー灯ですが、適当な高さに設置すれば良いわけではなく、取付位置は地面から1m以下で、夜15m離れた場所から確認出来る事が主にあげられます。
ですから、Amazon等で個人で安く購入しても、公道で電動キックボードを走らせるには、装備の確認をしなければいけず、かなり難しいかもしれません。
電動キックボードのナンバー取得方法
電動キックボードの装備が問題なければ、次にナンバーを取得します。
まずナンバーの取得には必要なものがありますので、以下にお伝えしておきます。
- 原動機付自転車販売証明書
- 印鑑(認印可)
- 本人確認書類(免許証、健康保険証、マイナンバーカード、パスポートなど)
原動機付自転車販売証明書
とくにインターネットで購入される方は、購入する電動キックボードが、公道で使用可能かどうか、必ず確認をしましょう。
「公道で使用可能=販売証明書がある」と思っておくと良いかもしれません。(100%ではないと思いますが。。。)
また、今回ご紹介している販売証明書は、書式が色々あるようですので、一例となります。
1.お住まい管轄の市役所および区役所へ
販売証明書、印鑑、身分証明書をもって、ご自身のお住まいの管轄する市役所や区役所へ行きます。
電動キックボードを持っていく必要はありません。
ではどの窓口へ行けばよいのか、調べてみると総務部課税課、市民税課など、各役所によって呼び名が変わりますので、受付で「原付の登録で・・・」と聞けば教えてくれるでしょう。
また、平日の限られた時間しか受付をしていませんので、ご注意下さい。
- 月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時(祝日・休日、12月29日~1月3日の年末年始は休みです)
2.軽自動車税申告書兼標識交付申請書を作成
市役所および区役所に行き、「軽自動車税申告書兼標識交付申請書」という書類をもらいます。(無料)
上記、江戸川区のホームページに記入例がありましたので、参考にご紹介いたします(一部記載を変更しています)
書かなければいけない箇所やチェックを入れるところをお伝えします。
- 申告の理由:購入にチェック
- 種別:第一種にチェック
- 納税義務者所有者欄:住所、氏名、生年月日、電話番号を記入
- 納税義務者使用者欄:所有者と同じだと思いますので、同上と記入
- 届出者:ご自身で行かれているので、同上と記入
- 車名:メーカー名を記入
- 型式:分かれば記入
- 車台番号:電動キックボードに記載されているので記入
- 総排気量又は定格出力:0.6(ほとんどが0.6だと思います)
販売証明書欄に記載が無くても、販売証明書を持参していくのでこれさえ埋めてあれば、大丈夫です。
3.ナンバーと標識交付書交付
軽自動車税申告書兼標識交付申請書を提出したら、あとは待つだけです。
しばらくすると、以下の2つを受け取ります。
- ナンバープレート
- 標識交付証明書
標識交付証明書は、以下のような書類になります。
電動キックボードには、ナンバーを取り付けますが、車検がありません。
ですから車検証が無い代わりに、標識(ナンバー)を交付したよという証明書が発行されるのです。
標識交付証明書は、盗難にあった場合や譲渡、自賠責保険に加入する場合に必要になる大切な書類になります。
原付などに交付される書類ですが、本来は常に携帯をしておく書類で、イスの下などに保管をされている方が多いと思いますが、電動キックボードの場合、収納するところが無いので、自宅で保管される方がほとんどではないかと予想します。
4.自賠責保険の取得方法
電動キックボードにナンバーを取り付けたから、いざ、公道で走ろう!と思っても、最後にしなければいけない事があります。
それは「自賠責保険の加入」です。
自賠責保険は、正式名称を「自動車損害賠償責任保険」と言い、車やバイクを運行する場合に、法律によって加入が義務づけられている強制保険になります。
では、どんな保険なのかと言いますと、人に対しての事故の保険(対人)で、物(対物)に対しての事故は補償されません。
補償金額などを知りたければ「自賠責保険の慰謝料はご存じですか?具体的な補償金額や請求方法」を確認してみてください。
次に、自賠責保険に加入するには、どこで手続きをすれば良いのかと言うと、皆さんご存じの「コンビニ」で加入できます。
「原付や車検不要の総排気量250cc以下の2輪車」であれば、自賠責保険がコンビニで加入で出来るのです。
自賠責保険の加入方法
コンビニによって機械の名称は違いますが、店舗に設置されている機械端末で入力することになります。
- セブンイレブン:マルチコピー機
- ローソン:Loppi
- ファミリーマート:Famiポート
- ミニストップ:Loppi
- スリーエフ:e-TOWER
コンビニで自賠責保険に加入・更新はとても簡単ですので以下をご覧ください。
- 必要情報の入力
- 申し込み券の発券
- レジにて保険料の支払い
- ステッカー、自賠責保険証明書、しおりの受取
ここで耳より情報!
「セブンイレブン」はインターネットを使って事前に予約をすることが可能です。
インターネットで事前に予約をしたい方は、「セブンイレブンのネット予約登録サービス」を活用するようにしましょう。
自賠責保険が切れていたら
自賠責保険の加入は法律で義務づけられています。
何度もお伝えしていますが、原付や126cc~250ccのバイクには車検がありません。
普通自動車のように車検などの時に自賠責保険に自動的に加入するのであれば忘れる事はありませんが、車検が無ければ、忘れてしまう方もいるかもしれません。
自賠責保険が切れたままで走行し、取り締まり等で発覚してしまった場合は、以下の処分がある可能性がありますので注意しましょう。
- 違反点数6点および6ヶ月の範囲内の免許停止等
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
いずれにしても、うっかり自賠責保険の更新を忘れていて自賠責保険が切れていたら、その電動キックボードには乗らないようにして、すぐに自賠責保険に加入をしましょう。
自賠責保険の保険料
原付や二輪自動車にかけられる自賠責保険は最短1年の強制保険です。
原付(125cc以下)と126cc~250ccのバイクは車検が無いので、1年の加入期間であれば、更新を忘れてしまうかもしれません。
長期で加入したほうが保険料が割引になりますので、以下をご覧ください。
原付 (125cc以下) | |
12ヶ月契約 | 7,070円 |
24ヶ月契約 | 8,850円 |
36ヶ月契約 | 10,590円 |
48ヶ月契約 | 12,300円 |
60ヶ月契約 | 13,980円 |
まとめ
電動キックボードのナンバーについていかがでしたか。
ナンバーの取得はとても簡単なのですが、その電動キックボードが公道で乗れるかどうかの装備を確認するのが重要です。
今でもヘルメットをかぶらず、ナンバーも付けずに行動を走行している電動キックボードを見かけますが、どういう気持ちで運転しているのでしょうか。
ナンバーを付けていないという事は保険(自賠責保険)にも入っていないという事になるので、人身事故なんてしたら大変ですよ!
法律を守るというより、他の人に迷惑がかからないようにしてもらいたいものです。