走行中に「ナンバーに赤い斜線」が入った車を見たことはありませんか？
それは「仮ナンバー」と言い、正式な車両登録が完了していない車両が一時的に走行するために発行される一時的なナンバープレートなのです。
新車登録（ディーラー）や、一時抹消した車を再登録するような場合に使用します。
この仮ナンバーがあれば、短期間に限り公道を走行することができますが、どこで申請するのか、どうやれば取得できるのか気になるところですよね。
ここでは仮ナンバーについて詳しくご説明いたします。
仮ナンバーとは
仮ナンバーは、自動車が一時的に公道を走行するために必要な一時的な許可証で、赤い斜線が入っているナンバープレートです。
通常、新車の購入や車検切れの車両を移動する際などに使用されます。
仮ナンバーは短期間のみ有効であり、その間に正式な車両登録手続きを完了する必要があります。
ディーラーナンバー
補足になりますが、回送運行許可（ディーラーナンバー）というものも存在します。
これは回送運行許可を取得した業者（ディーラー等）が持っているナンバーで、ナンバープレートに赤い枠があります。
仮ナンバー同様に、車検を受ける・登録をするという目的に限られます。
回送運行許可には条件がありますので、詳しくは管轄の運輸支局に問い合わせをしましょう。
仮ナンバーの取得方法
申請場所
仮ナンバーは、市区町村の役所や自動車登録窓口で申請することができます。
具体的な窓口は自治体によって異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
必要書類
仮ナンバーを申請する際に必要な書類は以下の通りです。
- 自動車検査証の写し：車両の詳細が記載されている書類。
- 住民票：申請者の住所が確認できる書類。運転免許証などの身分証明書でも代用できる場合があります。
- 自賠責保険証：自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）に加入していることを証明する書類。仮ナンバーの有効期間内をカバーする保険期間が必要です。
- 申請書：各自治体が提供する仮ナンバー申請用の書式に必要事項を記入します。
手数料
仮ナンバーの発行には手数料がかかります。
手数料は自治体によって異なるため、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
一般的には数百円から数千円程度です。
申請手順
仮ナンバーの申請手順は以下の通りです。
- 必要書類の準備：上記の書類を全て揃えます。
- 申請書の記入：役所や窓口で配布される申請書に必要事項を記入します。
- 窓口での提出：準備した書類と記入済みの申請書を役所や窓口に提出します。
- 手数料の支払い：仮ナンバーの発行手数料を支払います。
- 仮ナンバーの受け取り：申請が受理されると、その場で仮ナンバーが発行されます。
有効期間
仮ナンバーの有効期間は通常5日間です。
この期間内に車両の正式な登録手続きを完了させる必要があります。
期間内に目的を達成できなかった場合は、再度仮ナンバーの申請が必要になります。
申請時に必要な書類等
仮ナンバーの申請時に必要な書類等は以下になります。
- 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書(原本)（注意）コピーは不可
- 自動車を確認するための書類：自動車検査証・通関証明書・メーカー発行の譲渡証明書等
- 申請される方のご住所を確認できる書類：運転免許証・住民票等
（法人名で申請される場合は、住所確認の書類は必要ありませんが、申請時に、社判及び代表者印等が必要です。） - 手数料：1件 750円
仮ナンバーの使用時の注意点
仮ナンバーを借りる際、注意する点は以下になります。
- 返却義務：仮ナンバーを使用後は速やかに発行元に返却する義務があります。返却を怠ると罰則が科せられることがあります。
- 保険加入：仮ナンバーを使用する場合でも、自賠責保険に加入していることが必須です。
- 使用目的の遵守：仮ナンバーは特定の目的に使用するものであり、目的外の使用は違法です。
- ナンバープレートの取り付け：仮ナンバーは車両の前後にしっかりと取り付ける必要があります。取り付けが不十分な場合、違反となる可能性があります。
仮ナンバーの返却ですが、貸出を受けた時と同じ窓口に返却し、場所によっては郵送で返却出来る場合があります。
貸出をする窓口で、郵送で返却が出来るか聞いてみると良いでしょう。
まとめ
仮ナンバーは、車を一時的に移動させる際に便利な制度ですが、使用する際にはルールがあります。
仮ナンバーは「自賠責保険への加入」が無いと取得できないので、まずは、車検等を受ける際に日程を決めて、ガソリンスタンドなどの自賠責保険の加入が出来るショップに行き、加入しましょう。
仮ナンバーの申請や使用について理解していただければ幸いです。
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