チャイルドシートは、子どもを守るための重要な安全装置です。
道路交通法でも、その使用が義務付けられていますが、守られていないことも少なくありません。
「子どもが嫌がる」「近くだから大丈夫」などと例外を作りたくなる気持ちもわかりますが、
万が一の事故では、重大な影響を受けることも。
この記事では、チャイルドシートに関する法律、違反した際の罰則、そして免除される場合について詳しく解説します。
知らなかったでは済まされないポイントをしっかり押さえていきましょう！
チャイルドシートの着用義務と罰則
ここでは、チャイルドシートの着用義務が具体的に何歳までなのか、また設置しなかった場合にどのような罰則があるのかについて、詳しくご紹介していきます。
法律で定められた着用義務期間
チャイルドシートの着用は、日本の道路交通法で新生児から6歳未満の子どもに義務付けられています。
特に、体が小さい子どもは事故時の衝撃を受けやすいため、この法律は子どもたちの安全を守るために存在します。
- 対象年齢：生まれてから6歳の誕生日を迎える前まで
- 法律の背景：安全のための必須アイテムとして、国際基準に基づいて義務化されています。
この期間中は、子どもの成長に合わせた適切なチャイルドシートを選び、安全に使用する必要があります。
違反時の罰則について
もしチャイルドシートを使用しない場合、以下のような罰則が適用されます。
- 交通違反点数：1点が加算。
- 罰金：実際には罰金はありませんが、違反点数が1点加算され、累積すると免許停止のリスクがある。
大切な子どもを守るためにも、法律を守ることが必要です。
チャイルドシートの免除されるケース
次に、法律で義務付けられているとはいえ、状況によってはチャイルドシートの使用が免除されるケースも存在します。
以下に代表的なケースをご紹介します。
免除が認められる特殊な状況
チャイルドシートの使用が義務付けられている一方で、特定の状況では免除されるケースもあります。
以下は、代表的な8つの免除ケースです。
車の構造上、チャイルドシートを固定できない場合
- 一部の特殊車両や古い車両でチャイルドシートの装着が困難な場合、免除されます。
定員分の乗車ができない場合
- チャイルドシートを使用すると定員分の人数が乗車できない場合も免除となります。
ケガや病気による免除
- 子どもがケガをしていたり、病気である場合、安全にシートを使えないことがあるため、この場合も免除されます。
身体的な問題（肥満など）による免除
- 肥満などの身体的な問題で、チャイルドシートを安全に着用できない場合も例外となります。
授乳やおむつ替えの必要がある場合
- 授乳やおむつ替えの際、一時的にシートを外すことが認められます。
公共交通機関やタクシーを利用する場合
- バスやタクシーなどの公共交通機関を利用する場合、チャイルドシートの使用は義務付けられていません。
道路運送法による許可車両を使用する場合
- 特定の許可を受けた車両においては、チャイルドシートの義務が免除される場合があります。
第三者が緊急で子どもを乗せる場合
- 緊急事態において第三者が子どもを乗せる場合、免除が認められることがあります。
これらの例外は特殊なケースですが、状況に応じて法律が柔軟に対応していることを覚えておきましょう。
助手席にチャイルドシートは設置できる？
多くの保護者が気になる点として、「助手席にチャイルドシートを設置しても大丈夫？」という疑問があるかと思います。
ここでは、法律的な側面と安全面から詳しく説明します。
法律上の問題点
助手席にチャイルドシートを設置すること自体は法律違反ではありません。
しかし、推奨されない理由があります。
それは、助手席はエアバッグの位置にあり、衝突時にエアバッグが展開されると大きな衝撃を子どもが受ける可能性が高いためです。
エアバッグのリスク
助手席にチャイルドシートを設置すると、エアバッグが子どもに当たり、重大な怪我を引き起こす恐れがあります。
特に後ろ向きチャイルドシートは助手席に設置しないように注意が必要です。
後部座席が推奨される理由
後部座席は、衝突時の衝撃をより和らげるため、チャイルドシートの設置には最適な場所です。
安全を確保するためにも、できるだけ後部座席に設置しましょう。
チャイルドシートの選び方と正しい取り付け方法
チャイルドシートを選ぶ際や取り付ける際のポイントは多くありますが、特に重要なのは子どもの成長や体型、そして車との適合性です。
ここでは、正しい選び方や取り付け方法を説明します。
チャイルドシートの種類と対象年齢
チャイルドシートには、子どもの成長に合わせた3つの種類があります。
- ベビーシート：新生児から1歳程度まで
- チャイルドシート：1歳から4歳程度まで
- ジュニアシート：4歳から6歳、もしくは身長が150cmに達するまで
これらのシートを、子どもの年齢や体型に合わせて使い分けることが重要です。
正しい取り付け方法と安全基準
チャイルドシートの取り付け方法は、主にシートベルト固定式とISOFIX固定式の2種類があります。
それぞれの取り付け方を守り、しっかり固定することで子どもの安全を守ることができます。
また、国際基準「Eマーク」や「R129」などの安全基準をクリアしたシートを選ぶことも重要です。
まとめ
チャイルドシートは、法律で義務付けられているだけでなく、子どもの命を守るために欠かせないアイテムです。
違反すると罰則もありますが、それ以上に子どもに対するリスクを避けるためにも、適切に使用することが大切です。
免除されるケースもありますが、基本的には後部座席にしっかりと固定し、安全基準を満たしたシートを使用しましょう。
適切な使い方を知って、子どもと共に安心してドライブを楽しみましょう！
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